コンソール版「PUBG」向けのBot導入アップデートがアナウンス、ベテランと新規プレイヤー間のスキルギャップ拡大を防ぐ目的

2020年4月25日 10:25 by katakori
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「PlayerUnknown’s Battlegrounds」

本日、PUBG Corpが国内外の公式サイトを更新し、コンソール版「PlayerUnknown’s Battlegrounds」を対象とするBot導入をアナウンス。来るアップデート7.1向けの実装を予定していることが明らかになりました。

これは、3年に及ぶPUBGの運用を通じて、プレイヤーの実力が右肩上がりで成長している一方で、スキルの低い新規プレイヤーが0キルで排除されるような状況が頻発していることから、プレイヤー間の実力差が拡大することを抑制し、初心者が十分な経験を積めるよう適切に調整されたBotを導入するというもの。

また、Botが投入される割合は、MMR値が高くなるほど(つまり上級者向けのマッチメイキングほど)下がるほか、来月お披露目されるランクマッチにはBotが適用されないことが判明しています。

数多くのゲームがたどってきたように、過去3年間PUBGを楽しんでいるプレイヤーの皆さんの実力は右肩上がりしてきています。プレイヤーの皆さんの実力はとてつもない勢いで高くなっていますが、一方で新規プレイヤーの皆さんにとってはキルができないうえに、一切のダメージをも与えることができずに倒されてしまうような状況が頻繁に起きていることがわかりました。また、プレイヤー間の実力差が徐々に広がっていくにつれて、ゲームそのものが難しく感じるというフィードバックを頂いています。

皆さんがよりさまざまな方法で実力を高め、PUBGを100%楽しむことができるようアップデート7.1ではBOTの導入を予定しています!今後私たちが準備したBOTに関するプレイヤーの皆さんからさまざまなご意見があるかと思いますが、まずはここでBOTに関する詳細な内容をご紹介しようと思います。

行動

PUBGではプレイヤーが広大な野原、川、都市、山地に至るまでさまざまな地形を移動します。複雑な説明は抜きに単刀直入にいいますと、BOTの行動は、ナビゲーションメッシュ(Navigation meshes)という要素に基づいて決定されます。ナビゲーションメッシュとはBOTが行動することができる空間と考えていただければわかりやすいかもしれません。私たちは大きくて小さいマップの隅々にまでナビゲーションメッシュを設けることにとても注力しました。BOTが崖から落下したり、その他おかしい行動をしたりしないようにするためです。ナビゲーションメッシュのおかげでBOTは常に環境の危険要素を認知し、最短距離を探し出し次の目的地まで移動します。

銃撃

プレイヤーは建物内の近距離戦闘からKar98kを使用する遠距離戦闘まで実にさまざまな距離での交戦を経験します。距離はさておきPUBGにおける銃撃戦の楽しさを作り出す決定的要素はまさに弾丸に適用されている物理的特性(Bullet Physics)です。私たちはこれをBOTの銃撃戦にも取り入れたいと考えました。そのため単純に確率に基づいて敵を撃たせるのではなく、PUBGのBOTは射撃の際に弾丸の物理的特性を考慮するように設計されています。すなわち、BOTが一般プレイヤーを対象に射撃をした場合、それを一般プレイヤーが回避する動きを取ればBOTの射撃を回避することができるということになります。もちろん、弾道の計算はコンピューターが優れているので、BOTの正確性が射程距離に基づいて異なるようシステムを適用しました。私たちは数多くのバランス調整を実施し、BOTがプレイヤーに適度なチャレンジ性と実力向上のための機会をさまざまな形で提供することができるようにしました。

ファーミング

上級者プレイヤーは除く大多数のプレイヤーにとって適切なアイテムを保有しているか否かというのは、生存に直結することです。BOTが導入されるにあたって全般的なキル数とファーミングするアイテム量は増加することでしょう。仮に、BOTがアイテムを過度に保有している場合、ゲームバランスに多少なりとも影響を与える可能性があります。BOTがごく少量または該当フェーズに適さないアイテムのみ保有している場合、これもまた非現実的であります。PUBGのデータ分析チームとゲームデザインチームはライブサーバーのデータを分析し、プレイヤーが一般的に獲得するアイテムは何なのか、フェーズごとにどのようなアイテムを保有するのかなどを把握しました。このデータを通じてBOTのアイテムターゲットを設定しBOTがフェーズごとに適切なアイテムをファーミングするようにし、装備するように設計しました。例えば、BOTはSMGをもって近距離戦闘をしたりゲーム終盤ではSR/DMRを利用し長距離戦闘をしたりします。

上記の内容は私たち開発チームがBOT開発のため幾度となく悩んだうちのごく一部に過ぎませんが、パブリックマッチにてプレイヤーの皆さんにとても大きな影響を与えると予想されるため冒頭にてお伝えさせていただきました。BOT導入を機にプレイヤーの皆さんにはより多くのキルを達成し、より長い時間生存し、ドン勝を食べるための手助けとなれば幸いです。なによりも皆さんがPUBGのゲームプレイ経験を存分に満喫していただければと思います。何年もPUBGを楽しんでいただいている上級者プレイヤーの皆さんにとってはこのお知らせをみて心配されるかと思います。BOTとの交戦確率は、高い実力即ち、高いMMRを保有するほど低くなりますので大きなご心配はなさらないでください。またより競争的なゲームプレイを望む方たちには翌月本格的にお披露目されるランクマッチに期待してください。

最後に

BOTアップデートは一度で終わることはありません。今後、機会学習技術を具現化し、プレイヤーのゲームプレイを学習させよりリアルな行動をとるBOTを具現していく予定です。もちろん、どんな機械学習技術もコミュニティーからのフィードバックに勝ることはないでしょう。重要になることはありません。

情報元及びイメージ:Eurogamer, PlayerUnknown’s Battlegrounds

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