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ロシアがウクライナへの侵攻を開始した数日後に声明を発表し、ウクライナの被害者に対する人道支援や「Euro Truck Simulator 2」のチャリティDLC販売など、様々な取り組みを進める一方で、侵攻以前から開発を進めていたロシアテーマの拡張パック“Heart of Russia”の無期限延期を発表していたチェコのデベロッパ「SCS Software」ですが、その後の動向に注目が集まるなか、新たにSCS Softwareが公式サイトを更新し、ロシアDLC“Heart of Russia”の発売を正式に中止したことが明らかになりました。

“SCS Software”は、ビデオゲームを開発する際に、可能な限り非政治的であることを心がけ、世界中のプレイヤーを日常の論争から保護することを念頭に置いてきたと語り、何らかの対立によって物事を隔てるのではなく、トラックシミュレーションという共通の作品を通じて人々が繋がり、平和に隣国をバーチャル訪問するというアイデアを大切にしてきたと強調。しかし、“Heart of Russia”DLCはロシアに直接関わるもので、多くの人々が今も苦しんでいることから、侵略を指示または容認していると受け取られることのないようDLCの販売を中止したと説明しています。

また、“SCS Software”は誇り高いウクライナの人々が勝利し、全ての人々の苦しみを終わらせる希望が残されていると強く信じていると延べ、ウクライナの復興と癒やしの時が訪れた際には、改めて“Heart of Russia”DLCの役割を見直すよう努力すると伝えています。

余談ながら、“Heart of Russia”DLCについては、ロシアがウクライナ侵攻を開始した時点で、残り6～8週間程度で完成する状態にあっただけでなく、特にロシアには“Truck Simulator”シリーズの大規模なコミュニティとオーディエンスが存在しており、大幅な収益減となることが報じられていました。