UPDATE:7月12日1:24
先ほど、「Microsoft対FTC裁判」におけるMicrosoftの勝訴に伴い、買収に向けた次のハードルとして、英競争・市場庁(CMA)とMicrosoftの裁判に関する話題をご紹介しましたが、今回の判決に併せてMicrosoftのBrad Smith氏が新たな声明を発表。CMAの懸念に対処するための検討を進めるにあたって、イギリスでの訴訟を停止することが同市場の公益に適うというCMAとの合意を得て、MicrosoftとCMAが共同で控訴手続きの延期を英競争審判所に提出したことが明らかになりました。
これにより、MicrosoftはActivision Blizzardの買収に不可欠なアメリカとイギリス、EU市場で事実上の承認を得たことになり、今後の動向に改めて大きな注目が集まる状況となっています。
昨年1月中旬に報じられたMicrosoftによるActivision Blizzard買収の発表を経て、先月22日から買収の差し止めを求める米連邦取引委員会(以下:FTC)とMicrosoftの間で争われていた「Microsoft対FTC裁判」ですが、先ほどカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所のJacqueline Scott Corley判事が本件の判決を発表し、FTCの仮差し止め請求を棄却。原告側の敗訴に伴い、“Microsoft”が勝利を手にしたことが明らかになりました。
Corley判事は、MicrosoftによるActivision Blizzardの買収がハイテク産業史上最大規模であり、慎重な精査が必要だったと述べた上で、Microsoftが今後10年間に渡ってPlayStation向けにXboxと同等の「Call of Duty」提供を継続する旨を法廷で確約し、任天堂との提携に関する合意もあると評価。今回の合併が大手の競争力を実質的に低下させるというFTCの訴えについて、(PSへの継続的な提供や任天堂との提携等を含む)提出された各種証拠は「Call of Duty」をはじめとする“Activision Blizzard”のコンテンツに対する消費者のアクセスが却って増加することを示していると述べ、仮差し止め請求を却下したと説明しています。
また、判決に併せてMicrosoftのBrad Smith社長が声明を発表しており、裁判所の迅速かつ完全な判決に感謝すると共に、他の地域での速やかな問題解決に向けて引き続き尽力すると強調。一方、Activision BlizzardのCEO Bobby Kotick氏は、MicrosoftとActivision Blizzardの合併が消費者と労働者の両方に利益をもたらすだけでなく、より健全な競争を生むものだと伝えています。
“Activision Blizzard”の買収に関する次のハードルはイギリス当局との審理ですが、アメリカでの勝訴は“Microsoft”が“Activision Blizzard”の買収に向け遂に王手をかけた状況だといえ、今月末にイギリスで始まる英競争・市場庁との裁判に大きな注目が集まるところです。
Our statement on today's decision: pic.twitter.com/jRDD8PhBeT
— Brad Smith (@BradSmi) July 11, 2023
Our statement on the mutual request with the CMA for a pause of our appeal in the UK: pic.twitter.com/8Aky2IJjxS
— Brad Smith (@BradSmi) July 11, 2023
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