「BioWare」が50名規模のレイオフを実施、期待作“Dragon Age: Dreadwolf”開発への影響に対する言及も

2023年8月26日 17:05 by katakori
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「Dragon Age」

予てから、Dragon Ageシリーズ最新作「Dragon Age: Dreadwolf」と「Mass Effect」シリーズ最新作の開発を進めている名門「BioWare」ですが、先日ゼネラルマネジャーGary McKay氏がスタジオの公式サイトを更新し、開発チームの再編を報告。およそ50人の開発者を対象とするレイオフを実施したことが明らかになりました。

Gary McKay氏は、BioWareの成功を維持するためには、より機敏で集中的な動きが可能なスタジオへとシフトする必要があり、これにより開発者は迅速な反復作業とより多くのクリエイティビティ、明確なビジョンの形成に力を注ぐことができると説明。氏は今回のレイオフがこういった体制への移行にとって、避けられない再編だと伝え、対象となる50人規模の開発者に対し、共感と経緯、明確なコミュニケーションを持ってサポートと対応、EA内部の新たなポジション等の紹介を進めているとのこと。

また、Gary McKay氏は今回のレイオフに伴い多くの検討と慎重な調査を重ね、スタジオの健全性を維持し、最も得意とする「広大な世界と魅力的なキャラクターで満たされた、卓説したストーリー主導のシングルプレイヤー体験の創造」を可能にする長期的なビジョンを構築したと報告。このビジョンは次回作「Dragon Age: Dreadwolf」を優れたゲームにし、次期「Mass Effect」の成功を目指すスタジオの将来とのバランスを取るものだと強調。

加えて、氏は「Dragon Age: Dreadwolf」開発への影響についても言及しており、今回のレイオフがチームのゲームに対する献身や情熱を揺るがすことは決してないと語り、チーム全員が新作を“Dragon Age”の名にふさわしいものにするために取り組んでいるだけでなく、「Dragon Age: Dreadwolf」が最大のポテンシャルを最大限に発揮するための十分な時間を確保できると伝えています。

前述の通り、BioWareは一先ず「Dragon Age: Dreadwolf」と次期「Mass Effect」への影響は軽微であり、スタジオの開発体制を強化するための取り組みだと報告していますが、VentureBeatの確認に応じたEAの広報によると、今回のレイオフと平行して“Dragon Age: Dreadwolf”のプレイテストを担当していた大手ゲームサービス企業“Keywords”との契約が決裂し、2023年9月27日で既存の契約を終えるとのこと。(余談ながら、“Keywords”のチームは昨年EAの労働組合結成に票を投じたものの、その後も新たな契約を得ていたが、今回は更新に折り合いがつかなかった模様)

今のところ、「Dragon Age: Dreadwolf」の開発チームと体制、進捗に関する詳細は不明ですが、既に数人の開発者がレイオフの対象となり職を失ったと報告しており、中には初代Baldur’s GateからBioWareで活躍し、あのミンスクやジョーカー(Mass Effect)のダイアログを手がけた最古参ライターの1人Lukas Kristjanson氏をはじめ、ヴァリックのクリエイターでありクナリや教会の執筆に深く貢献したDragon Age最初期からのベテランライターMary Kirby氏、Dragon Ageシリーズを技術面で支えていた技術ディレクターJon Renish氏、“Dragon Age: Dreadwolf”のゲームプレイデザイナーCory Whyte氏、GearboxやBlizzard Entertainment、Sucker Punch等で活躍した開発マネジャー/プロデューサーBrian K. Lee氏、“Dragon Age: Dreadwolf”のナラティブプログラマーTim Griffith氏、Mass Effect 2時代から20年近く在籍しているシニアライターJay Watamaniuk氏など、正直目を疑うような面々の名前が多数含まれており、特にライターチームに顕著なリード/ベテランの解雇がフランチャイズの今後にどの程度影響するのか気になるところ。(※ むしろ初代DAから残っているライターはもはやSheryl Chee氏だけでは)

Larian Studiosの新たな傑作「Baldur’s Gate III」が驚くべき成功を収め、新たなCRPG黄金期を謳歌するなか、同じく歴史的な傑作であるオリジナルの“Baldur’s Gate”と続編を生んだ名門“BioWare”がレイオフの憂き目に遭うというのは、混乱が続くスタジオの近年の動向を象徴的に示す出来事のようにも思えますが、Gary McKay氏の掲げる通り、この動きが「Dragon Age: Dreadwolf」と次期「Mass Effect」をよりよい作品に仕上げるための道筋となるか、アルファ入りから既に10ヶ月近くが経とうとしている次回作“Dragon Age: Dreadwolf”の仕上がりと続報に改めて期待が掛かるところです。

情報元及びイメージ:GameSpot, BioWare

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