連日、大小様々なレイオフと再編の発表が続いていますが、本日未明にEAが公式サイトを更新し、現在の市況を鑑みた最適化とフォーカスの変更を含む再編を発表。これに伴い、全従業員の約5%にあたる670人規模のレイオフを実施することが明らかになりました。
EAのCEO Andrew Wilson氏が発表したEAの方針転換は、変化が続く現在の市場で成功する可能性が低いと結論づけたライセンスIPタイトル開発の縮小及び撤退を図るもので、氏はこれによりEAのクリエイティブを自社のIPやスポーツゲーム、大規模なオンラインコミュニティ向けの取り組みに集中させ、イノベーションの促進と成功する機会を倍増させることができると強調しています。
なお、今回のレイオフに関する対応や対象となる従業員向けの支援は始まったばかりで、全体的なレイオフと再編は次の四半期初頭までに完了する予定とのこと。
さらに、今回の再編について、EAのLaura Miele社長による声明も発表されており、前述した“ライセンスIPタイトル開発の縮小及び撤退”方針の具体的な対応が判明。Respawn Entertainmentが予てから開発を進めていた「スター・ウォーズ」FPSの計画をキャンセルしたほか、先日退社が報じられたMarcus Lehto氏が率いていた“Battlefield”キャンペーン/ストーリー専門スタジオ「Ridgeline Games」を閉鎖したことが明らかになりました。
Laura Miele氏が報告した再編の具体的な取り組み
■ Respawn Entertainment
- Respawn Entertainmentのポートフォリオを再考し、プレイヤーが最も好んでいるのは“ジェダイ”シリーズとRespawn独自のIPライブラリだと判断。これに伴い、スター・ウォーズFPSアクションゲームの初期開発を中止し、既存のタイトルに向けたサポートを継続しながら、Respawnブランドの新プロジェクトに注力することを決定した。
- Laura Miele氏は、象徴的なフランチャイズの次回作を提供すること、超大作向けのストーリーテリングを追求することが注力すべき適切な分野だと説明している。
- ※ カル・ケスティスの物語を描く“Star Wars Jedi”シリーズの誕生と成功を支えた立役者Stig Asmussen氏(旧“God of War”シリーズ後期の成功を支えたベテラン)は、2023年9月にEAとRespawnを退社済み。
■ Battlefield
- “Battlefield”のビジョンや野心的かつ刺激的で、Vince Zampella氏とByron Beede氏の力強いリーダーシップの下で、現行プロジェクトは順調に進行している。
- 先日報じられた通り、Marcus Lehto氏が“Battlefield”を離れる個人的な決断を下したことから、EAは業務を中断することなく継続させるために、シングルプレイヤー体験のリーダーシップを“Criterion”に移行。この変更に伴い、Marcus Lehto氏が率いていたシアトルの“Ridgeline Games”を閉鎖。Ridgelineに所属していた従業員の一部は、Battlefieldスタジオ“Ripple Effect”に参加する。
- “Battlefield”の次回作は、引き続きDICEとRipple Effect、Criterionが協力しながら開発を進めていく。
■ モバイル
- EAはモバイルが最大のゲームプラットフォームであり、大きな成長の機会を見込んでいる。
- 過去半年の取り組みとして、モバイルに加え、EA SPORTS FCとMadden NFL、The Simsを含むHDフランチャイズのチームを1人のリーダーの下に集約した。
- 次の目標は、スタンドアロンのモバイルポートフォリオを成長させることで、この一環として(ライセンス作品である)「Kim Kardashian Hollywood」と「Lord of the Rings」、「Tap Sports Baseball」、「F1 Mobile」の終了を決定し、人員を成長を見込むゲームに集中させる。
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