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先日、“Gearbox Entertainment”を4億6,000万ドル規模で売却し、昨年5月から続いていたレイオフやスタジオ閉鎖を含む大規模な再編が一段落したと報じられた「Embracer Group」ですが、本日スタジオがプレスリリースを発行し、さらなる変革を図る一歩となるグループの分割を発表。今後、3つの独立上場企業「Asmodee Group」と「Coffee Stain & Friends」、さらに「Middle Earth Enterprises & Friends」への移行を開始することが明らかになりました。

これは、グループに混在していた異なるコア戦略を明確に差別化し、個々の事業体により明確な価値創造と有効なIP運用をもたらすための決定で、“Asmodee Group”については今後12ヶ月のうちに、“Coffee Stain & Friends”の上場と株式分割は2025年内に行われる予定とのこと。

今のところ、個々のスタジオやIPに関する直近の影響は不明ですが、現段階で3つのグループに分割されるスタジオや主要IPの概要が以下のように報じられています。

• Asmodee Group：23のスタジオと300種を超えるIPを所有する卓上ゲームやトレーディングカード、デジタルボードゲームのパブリッシャー/ディストリビューターとなる。主要なIPには“Ticket to Ride”や“7 Wonders”、“Azul”、“CATAN”、“Dobble”、“Exploding Kittens”などが含まれるほか、従来通り指輪物語やマーベル、ゲーム・オブ・スローンズ、Netflix、レゴ、スターウォーズのライセンス卓上ゲームを扱う。指輪物語を含むコラボは分社化完了後も継続される予定。
• Coffee Stain & Friends：PCとコンソール、モバイル向けのインディーゲーム、及びA/AA規模の有料タイトル、基本無料プレイゲーム、ライブサービスゲームを主に扱うビデオゲーム事業体。PC/コンソール向け有料タイトル事業には、Coffee StainやGhost Ship、Tarsier、Tuxedo Labs、THQ Nordic、Amplifier Gameが含まれる。代表的なIPは、Deep Rock GalacticやGoat Simulator、Satisfactory、Wreckfest、Teardown、Valheimなど、200を超えるIPが含まれる。基本無料プレイ事業のスタジオは、Easybrain、Deca、CrazyLabs、Crypticが含まれ、主要IPはSudoku.com、Blockudoku、Jigsaw Puzzleなど。また、同事業のライセンスIPには、Star Trek OnlineやNeverwinter Onlineが含まれる。
• Middle Earth Enterprises & Friends：PCとコンソール向けのAAAタイトル開発に注力。Crystal DynamicsやDambuster Studios、Eidos-Montréal、Flying Wild Hog Studios、Tripwire、Vertigo Games、Warhorse Studios、4A Games等がこれに属し、主なIPにはDead IslandやKilling Floor、Kingdom Come Deliverance、The Lord of the Rings、Metro、Tomb Raider等が含まれる。