今年6月、Mundfishとの提携と共におよそ4年ぶりとなる新トレーラーがお披露目されたTeam Cloutのサバイバルアクションホラー「ILL」ですが、2021年のティザーから大幅に進化した野心作の動向と進捗に注目が集まるなか、本日Team CloutがSteamページを更新し、ファンから多く寄せられている様々な質問に答える最新のFAQを公開。現在の進捗やMundfishとの提携により大きく拡大した開発チームの規模、ゲームプレイに関する最新のディテールなど、多数の興味深い新情報が明らかになっています。
最新の質疑応答から判明した主な新情報
- 開発の進捗:既にプリプロが完了しており、社内の重要なマイルストーンを通過し、細部の本格的な開発が進められている。ストーリーも完成し、最近になってカットシーンの撮影が始動した。
- 2021年以降の変化:最初のコンセプト映像公開以来、多くの要素が洗練され、初期のアイデアが一部廃止となった一方で、幾つかのアイデアはさらなる進化と拡張を遂げ、モンスターがより多様で豊かな表現を持つ存在となった。作品世界もより大規模で複雑に進化し、ストーリーも深みを増している。開発を通じて、多くの要素がより野心的に成長しているものの、作品のコアとなるビジョンや体験は当初から変わっていない。
- Mundfishとの提携について:Mundfishとの提携によって“ILL”の本格的な開発とチームの強固な基盤作りが始まった。Mundfishは技術的な面でもTeam Cloutを積極的に支援しているが、クリエイティブはTeam Clout側が完全にコントロールしている。Mundfishとの協業を経て、開発チームは当初の僅か8人から、現在の約50名まで大幅な成長を果たしている。
- コンポーザーについて:当初参加していたLornは、自身のプロジェクトに集中すべく、円満に計画を離れている。将来的には再び共に仕事をする機会があるかもしれないとのこと。
- デモについて:多くの問い合わせが寄せられているが、今のところ製品版の開発に注力しており、現時点でデモを検討する余裕がない。ただし、要望は把握しており、後々実現の可能性が検討される予定。
- 価格とパッケージ版:今のところ、価格は未定だが、市場の一般的な価格設定から逸脱することはない。また、パッケージ版も発売される予定。
- 動作要件について:今のところ詳細なスペックは発表されていないものの、NaniteやLumen、仮想シャドウ、レイトレーシング等を含むUnreal Engine 5の機能を最大限に活用していることが明言されている。また、DLSSやFSRの採用も判明している。なお、DirectX 11のサポートは行われない。
- VR対応について:現在は通常のゲーム開発に注力しているが、バイオハザードを含む一部の人気フランチャイズが発売後にVR対応を導入し成功していることから、大きな要望があれば適切な支援が得られるかどうか検討が進められる。なお、スタジオ自体はVRの開発経験を持っていない。
- ゲームのボリューム:密度が高く、中だるみのない、絶え間ない緊張感の続くゲームを目指しているため、ゲームプレイのちょうど良い長さが重要となる。目標として、ストーリーを急いで進めるプレイヤーとじっくり探索を楽しむプレイヤーの平均的なプレイ時間が約10~12時間程度になることを想定しているものの、まだ開発が進行中であることから、具体的なボリュームはまだ確定していない。
- ストーリーやキャラクターについて:本作には独自の動機やインタラクションを持つキャラクターが複数登場し、それぞれに固有の役割を持っている。また、主人公はボイス有りで、主人公の声や考えを通じて、どんでん返しや不気味な体験に満ちたゲームプレイのなかで生じる主人公の感情が描かれる。
- 武器について:本作に登場する武器は作業台を利用して強化できる。アタッチメントも使用可能で、銃にはハンドガンをはじめ、ショットガンやライフル、さらに一風変わった凶悪な武器も登場。また、近接武器の登場も判明している。また、通常攻撃の1つとして、スタミナを消費し敵の攻撃を中断させ押し返す“キック”も利用可能。
- 敵の部位破壊と行動への影響:本作の敵には攻撃が当たった部位に応じた破壊描写があり、部位を失うことが敵の行動に影響する(より攻撃的になって行動パターンが変わったり、手足を失うことで移動速度が遅くなる等)。また、敵と環境、物理演算の相互作用はゲームの重要な要素で、切断された手足が依然として危険な場合もある。なお、本作にはボス戦が存在する。
- 主人公の死について:プレイヤーがゲーム内で死亡した際、敵に顔面を喰われたりするような、(過度とは言い切れないものの)強烈な残虐表現が用意されている。
- パズル要素について:本作には“バイオハザード”に近いパズル要素が存在する。スタジオは複雑なパズルで没入感を損なうことはペースの低下を望んでおらず、ゲームの緊張感や雰囲気を強化する要素としてデザインが進められており、ゲームの核はあくまでサバイバルアクションホラーとなっている。
「ILL」の製品情報
ILLは、リアルな一人称視点のサバイバルアクションホラーゲームです。このジャンルのベテランゲーマーでさえも挑戦しがいがあるでしょう。このゲームは、不気味で独特な雰囲気のあるストーリー展開で、プレイヤーを陰鬱な世界へと没入させ、1分1秒がハラハラドキドキの連続です。
本作の開発チームは、ホラーのエキスパートであり、著名なディレクターとのコラボレーション経験も豊富です。過去作としては、映画『ロングレッグス』、ゲーム『アンティル・ドーン 惨劇の山荘』、映画『V/H/S ビヨンド』、TVシリーズ『IT/イット:ウェルカム・トゥ・デリー』、映画『アズラエル』などがあります。今、開発チームはその夢を叶え、プレイヤーの意識に忍び込み、真の恐怖を一層一層あぶり出すようなゲームを作ることを目指しています。
■ リアルな恐怖体験
このゲームは、巨大な研究基地を舞台とし、そこで繰り広げられるサスペンスに満ちたストーリーにプレイヤーを没入させます。謎めいた邪悪の根源と、それが生み出す恐ろしい異形の者たちが、最愛のものを守ろうとする主人公の前に立ちはだかります。ILLは文字通り、命を懸けた戦いの一瞬一瞬を体験させてくれます。
■ 強烈なボディ・ホラーと悪夢のような音声
ILLは、血みどろのリアリズムによって、このジャンルの限界を押し広げます。凶悪なモンスターたちは、容赦なく引き裂かれ、無残に破壊されます。ズタズタに引き裂かれた肉、むき出しになった骨、内臓をえぐり取られた死骸は、あなたを心の奥底から揺さぶり、永遠の記憶として刻みつけることでしょう。バイノーラル・オーディオ・システムが感情体験をさらに高め、あらゆる叫び声に込められた苦悩を体感させます。
■ ダイナミックな敵の挙動とリアルな物理演算
敵の行動は予測不能です。リアルな物理法則により、ゲームの世界は単なる背景ではなく、パズルを解く時など、アクティブなゲームプレイの一部となっています。プレイヤーの行動はモンスターの行動に影響を与えます。モンスターは周囲の状況に瞬時に反応し、恐ろしいほど知的な本能を発揮します。
■ 戦術的な武器・リソース管理
手にした武器が持つ重みを、それぞれの物理特性を反映した精巧なアニメーションで体感できます。命中精度だけでは十分ではありません。多彩な武器に欠陥がないか点検し、武器を改造し、アップグレードしていく必要があります。生き残るためには、戦略的なインベントリ管理が不可欠です。アイテムの作成能力が、戦いの勝敗を左右することもあります。
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