2025年10月4日 10:16 by katakori

“Fable”シリーズの舞台として知られる“アルビオン”を舞台とする新作として、2023年10月にプロジェクトの存在が明らかになり、昨年8月に正式なお披露目を果たしたピーター・モリニューと22canの新作「Masters of Albion」ですが、モリニューが手がける新たなゴッドゲームの動向と進捗に注目が集まるなか、新たにモリニューが自身の今後について言及。次回作「Masters of Albion」の完成を以てビデオゲーム開発から引退することが明らかになりました。

これは、Edge誌のインタビューに応じたモリニュー本人が明らかにしたもので、「Masters of Albion」が自身の名誉を挽回するタイトルだと語ったモリニューは、これが自身の“最後のゲーム”になると発言。自身も自覚している誇張の傾向と大言壮語の過去を踏まえ、皆“これが最後のゲームになるわけがない”と感じることは分かっていると断った上で、本作の開発にあたってこれまでにないほど懸命に働いていて、これをもう一度やるだけの体力と気力はもはや残っていないと伝えています。

今年5月に66歳となったモリニューは、予てから自身に残された時間が長くないこと（本人は以前から喫煙と飲酒、睡眠不足で長くないと語っている）、次回作が最後のタイトルになる可能性が高いと示唆しており、モバイル分野で失敗を繰り返してきた近年のキャリアを省みて、最後は自分のホーム（PCとコンソール）でゲーマーのためのゲームを作りたかったと考え「Masters of Albion」の計画を始めたモリニューの動向に改めて注目が集まるところです。

参考：昨年8月に公開された“Masters of Albion”のアナウンストレーラー

「Masters of Albion」は、昼間に街の建設を行い、夜はゾンビやトロールといった怪物から街を守るために戦うゴッドゲームで、Fable的な道徳的選択によって変化するストーリーやカスタマイズ可能なヒーロー、三人称視点で直接プレイ・探索できる憑依システム、多彩な資源やアンロックを備えたオープンワールド環境といった要素を特色としており、緑豊かなアルビオンの世界を描くことが報じられていました。（※ アルビオンについて、当初はこれがFableのアルビオンであることが示唆されていましたが、商標関連の懸念もあり、後にモリニューは、この名称がイングランドとウェールズを指すイギリスの歴史的・一般的な用語に過ぎないと説明していました）

情報元及びイメージ：GameSpot