先日、遂に正式なアナウンスを迎えたPS3とPC、Mac間で実現される「Portal 2」のクロスプラットフォームマルチプレイですが、発表にはSteamのPC/Macタイトルでお馴染みのSteamplay対応が含まれており、PS3版購入者は無料でPC版とMac版の両方をプレイできるサプライズが用意されていました。
過去にはPS3に対し”存在がもはや災害”とまで発言していたゲイブでしたが、昨年のE3以降、手の平を返した手厚いサポートでPortal 2に取り組んだ事から、結果的に今度はXbox 360が不遇の扱いを受ける形になってしまい、Valveらしい喧々囂々の騒動が再び繰り広げられています。
そんな中ArsTechnicaがValveのマーケティングVPを務めるDoug Lombardi氏にインタビューを行い、PS3のSteam採用にまつわる様々な思惑が氏の口から語られました。
Lombardi氏はPS3版に用意されたSteamPlay採用に対し「それ(PCとMac版)はゲームの2つ分のコピーでは無く、同じゲーム」と述べ、今回設けられたSteamPlay採用のゴールはPortal 2購入者が彼らが持つ出来るだけ多くのデバイス上でゲームにアクセス出来る事だと発言しています。
氏はPCとMac版のSteamPlayサービスを昨年の春にスタートした際にこの概念を導入したと説明、PS3版Portal 2購入者がPCとMacでもプレイ可能になることは、この哲学を拡張だと語り、この3プラットフォームを横切るPortal 2が同じタイトルである事を強調しました。
ArsTechnicaはこのサービスについて、Microsoftにも同様のオファーを行ったかと質問した所、Lombardi氏は「それは技術的な見地においては達成可能です」と回答するに留めており、やはりこれまでのアップデートに絡む問題など、ビジネス的な理由が背景にある事が想起されます。
また、Lombardi氏は今後のSteamworks展開についても示唆、ValveはPS3版Portal 2の為に開発したSteamworksツールとサービスから、他のタイトルが恩恵を得る事を希望していると発言、具体的な発表は出来ないとしながらも、Steamで見られるデベロッパやパブリッシャーの垣根を越える普及を目論んでいる事が容易に想像出来る内容に、今後さらなる注目が集まる事となりそうです。
今回のクロスプラットフォームによるマルチプレイは多くのゲーマーにとって福音となる喜ばしい機能ですが、一部のファンの間には操作体系の違いによるプレイアビリティーの差を懸念する強い声が上がっています。
この問題にもLombardi氏は回答、Portal 2のマルチプレイはCo-opモードに限られている事を挙げ、Portalのプレイ性が一瞬の反射神経よりもプレイヤーの知力に関係していると述べ、前述のマウス+キーボードのPC/Mac版とコントローラーを用いるPS3との間に心配されている懸念は当てはまらないと語りました。
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