本日EAが2013会計年度第2四半期の業績報告を行い、デジタル販売が大きな成長を遂げる一方で進むリテール販売の縮小により、昨年同期をやや下回る結果となったことが明らかになりました。EAのFrank Gibeau社長は現在の経済状況を踏まえ、甚大な逆風にも関わらず良好なパフォーマンスを記録したとアピールしています。
また、先日解禁された海外大手メディアによるレビューで著しく低い評価を得てセールス面で苦戦している「Medal of Honor: Warfighter」の初動や今後に関する言及も行われ、Q3の業績は期待値よりもソフトな結果に終わるだろうとの示唆も見られました。
今回はビデオゲーム業界全体に顕著な興味深い傾向や変化も窺えるEAのQ2業績報告のハイライトをまとめてご紹介します。
発表によると、今期の純収入は昨年同期の7億1500万ドルをやや下回る7億1100万ドルで、純損失は昨年同期の3億4000万ドルを上回る3億8100万ドルとなっています。
しかし、デジタル販売による純収益は昨年同期の2億3400万ドルから大きく上昇し3億2400万ドルを記録。うち、モバイルの純収益は昨年同期の5500万ドルから7500万ドルと成長しているものの、ソーシャルゲームにおけるMAU(月間アクティブユーザー)は1億100万から4200万まで大きな落ち込みを見せる興味深い動きを示しています。(※ 昨今話題となっているソーシャルゲームの衰退を示すものか?)
なお、MAUは劇的な変化を見せているものの、登録利用者の総数は1億4000万から2億5000万ユーザーまで大きな増加を記録しています。
今回の業績報告に併せて行われたカンファレンスコールでは、海外の大手メディアからほぼ例外なく著しく低い評価が下された人気シューターシリーズ最新作「Medal of Honor: Warfighter」のパフォーマンスに大きなスポットが当てられ、EAのCEOを務めるJohn Riccitiello氏が“第3四半期の業績はMedal of Honor: Warfighterによってソフトな結果になる”と発言。本作がQ3に与える影響を踏まえ、本会計年度の業績を下方修正しました。
さらに、新たなCFOに就任したBlake Jorgensen氏は、予想値よりも低いMedal of Honor: Warfighterの販売と、NBA Live新作のキャンセルがQ3業績に大きな影響を与えるだろうと説明しています。
セールス面におけるMedal of Honor: Warfighterの低迷を明示したEAですが、海外レビューに並んだ著しく低い評価については“はっきり”と反論。Frank Gibeau社長は本作の内部評価とモックレビューがメディアが示すスコアよりも良好だと説明し、Medal of Honor: Warfighterは感受性豊かなオーディエンスを持つ“良いゲーム”であり、今後新たなオーディエンスを見つけるだろうと強い自信を示しました。
また、今回のカンファレンスコールでは、“Zero Dark Thirty”DLC展開を含むMedal of Honor: Warfighterのサポートがホリデーシーズンを通じて、今後も継続される旨が改めて提示されています。
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