イギリスでビデオゲームやメディア関連のコンサルティングと市場調査を行っているICO Partnersが、予てから独自に調査を進めているビデオゲームメディアのブランドやフランチャイズに対する言及規模をまとめた2014年全体の統計情報をまとめた調査結果を報告し、調査対象となっている約3,500サイト(28言語)ものメディアが2014年に最も言及したハードウェアとソフトウェアが「PlayStation」ブランドとRespawn EntertainmentのFPSタイトル「Titanfall」だったことが明らかになりました。
また、PlayStationとXboxブランドの言及に関する推移や、台頭著しいMOBA分野とWoWの驚くべき復活が話題となっているMMO分野についても興味深い動向が提示されています。(※ なお、今回の統計情報には任天堂のコンソール情報が適切に含まれておらず、一部データの比較が完全ではないことがICO Partnersによって明言されています)
このグラフは、調査対象となっているWebメディアが2014年に公開したプラットフォーム関連の記事数をまとめたもので、PlayStationブランドの記事が56万573件に達し、Xboxブランドの41万1,380件に対して36%ほど多い結果となっているほか、AndroidとiOSが非常に似た規模で拮抗しているのも興味深いところです。
こちらは、PlayStationとXboxブランドの言及規模を月別にまとめ、その推移を表したもので、昨年1月の段階ではほぼ同等の言及規模ながら、PS4が日本上陸を果たし世界累計530万台突破(※ 参考)が報じられた2月以降に差が開き始めています。一方で両プラットフォームの言及規模は11月まで似た形で推移していますが、2014年12月にはPlayStationがその規模をさらに伸ばしており、年末に開催された誕生20周年を祝う独自イベント“PlayStation Experience”に絡む大規模なホリデー報道が大きな要因になったものと見られています。
こちらは、2014年におけるビデオゲーム別の言及規模をまとめたもので、1位は4万341件の記事が公開された“Titanfall”、次いで3万8,253件を記録した“Minecraft”、続いて“Destiny”と“Assassin’s Creed Unity”“Grand Theft Auto V”、“Smash Bros”のランク入りが確認できます。TOP10には5本のAAAシューターと3本のオープンワールド作品が含まれており、未だに強い存在感を放つAAAシューターによる支配と、完全に独自の文化を築き上げた“Minecraft”の特異さが印象深いところです。
こちらは、MOBA作品とMMO作品の統計をまとめたグラフですが、“League of Legends”と“DOTA 2”の比較や、“The Elder Scrolls Online”と“FF14”の規模など、幾つか興味深いトピックはあるものの、やはり最も注目すべきはMOBAジャンルの1位となった“League of Legends”の2万1,222件と、MMOジャンルの首位となった“World of Warcraft”の2万1,449件が非常に近いレベルで拮抗しており、近年しばしば話題となるMOBAの台頭とMMOの凋落が印象通りではないことを示唆しているようにも感じられます。
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