多種多様なプロシージャル技術がテクニカルな脚光を浴びる近年の潮流において、全てを手作業でレイアウトしたロケーションやお使い/再利用感を感じさせないバリエーション(とアプローチ)に満ちたクエストの数々、本当に人や自然がそこにあるかと思わせるようなビリーバブルなバイオームと文化、社会など、圧倒的な物量とクオリティで出来上がった世界が高い評価を獲得している「The Witcher 3: Wild Hunt」ですが、新たにイギリスでキャラクターのキャスティングや演技のディレクション、プロダクションを手掛ける専門のスタジオ“Side”が“The Witcher 3: Wild Hunt”のボイスオーバーに携わっていたことが判明し、脚本の規模や製作期間など、非常に興味深いディテールが判明しています。
これは、“Side”が公式サイトの実績ページに“The Witcher 3: Wild Hunt”の開発参加に絡む概要を掲載したことから判明したもので、以下のような情報が掲載されています。
- “Side”はキャスティングとボイスオーバーのディレクション、録音を担当
- 脚本は45万ワードを越え、多数の俳優を起用し950人を越えるキャラクターの録音を実施。収録は2012年の後半に始まり、2015年の早い時期に終了(※ 2年以上)している。
- “The Witcher 3: Wild Hunt”のシニアライターを務めたBorys Pugacz-Muraszkiewicz氏は、“Side”のディレクター(Kate Saxon氏、Mark Healy氏、Damien Goodwin氏)達が“多くの地域と社会的なバリエーションにおける人間の心理と心を言語で表す達人”と評価し、多彩なゲーム世界の構築に大きな役割を果たしたと説明している。
という事で、ボイスオーバーの収録が必要な“脚本だけで45万ワードを越える規模”だったことが判明した“The Witcher 3: Wild Hunt”ですが、これがどの程度の規模に匹敵するものか、分かりやすい例を幾つか挙げると、小説の平均的なワード数が8万から10万ワード程度、怪物的なボリュームで歴史に名を残す“Baldur’s Gate 2”のダイアログや膨大なアペンディックスを含め約120万ワード、“Dragon Age: Origins”が94万4,000ワード(※ ダイアログが74万2,000ワード、会話を除くテキストが20万2,000ワード)、圧倒的なボリュームで25年ぶりの復活を果たした“Wasteland 2”のダイアログが55万ワード、比類無いストーリーテリングで知られる“BioShock Infinite”の脚本が2万ワード超だったことが知られています。
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