国内ではソニーや任天堂を始め大手各社の4~6月期連結決算における減収が明らかになり、海外でもレイオフやスタジオ閉鎖のニュースが吹き荒れる昨今のゲーム業界ですが、msnbcがゲーム産業全体の景気は今後回復に向かうとのリポートを発表しました。
同リポートでは今週Entertainment Merchants Associationが発表した、ハードウェア、ソフトウェア、関連商品を合わせた2009年の消費者支出が前年よりも19%上昇し229億ドルに達したという報告に触れ、下半期に集中している大作タイトルのリリースで産業全体の利益がはね返ると期待しているようです。
また、IBISworldの上級アナリストGeorge Van Horn氏によると、ゲーマー人口は全年齢層に渡って増えており、子供とゲームを楽しむ親世代やWiifit等を楽しむカジュアル層も含め、一度ゲーマーになってしまえばそれは彼彼女達は無期限にゲーマーであり、これが産業全体がサイクルする事の確証であると述べています。
さらにゲーマーが生涯ゲーマーであるか?という論点についてゲームの習慣性について触れられています。5月にPsychological Science紙上で公表されたビデオゲームの依存性についての研究結果において、ゲームを楽しむ若者の一割がギャンブル依存症に似た症状にある事、その症状にはやるべき事を済ませず、嘘を付き、両親の金銭を盗む事などが含まれている事、また50時間近い連続プレイで死者が出た事も記憶に新しい韓国政府の発表では9~39歳のうち2.4%がゲーム中毒の恐れがあると発表した事も併記されています。
リポートはこういったゲーマーがうつ病や社会不安と常に隣り合わせにあると、唐突に締められています。ゲーム産業が回復に向かうという根拠が、没頭や依存という問題に依拠した分析であるのが非常に恐ろしい話ではありますが、目を反らしてはいけない問題とも言えます。このリポートに反して下半期に期待される大作タイトルが軒並み延期されている現実もあり、先行きは不透明と言えますが、一プレイヤーとしては平和で健康的なゲームライフが実現される事を望んで止みません。
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