ある研究者グループによるゲーマーの表情をキャラクターにトレースされる技術が明らかになり話題を集めています。Abdul Sattar氏を中心に4名の研究者により書かれた「Gamer’s Facial Cloning for Online Interactive Games」ではゲーマーの表情を二つのカメラを用いて、リアルタイムでゲーム内のキャラクターにその表情をトレースさせる技術について論じられており、これが実現されれば没入型のMMOなどのゲーム性は大きな変化をもたらすかもしれません。
これまでMMO等マルチプレイのゲームでは、よりプレイヤーがゲームと深く関係していると感じさせるための技術を取り入れられてきた歴史があり、今ではボイスチャットやソーシャルネットワーク的なコミュニティ、豊かなエモーションなど様々な物が実装されています。またプレイヤーも自身のアバターのカスタマイズは大きく興味が惹かれるポイントであり、ユニークな衣装などのゲーム性に直接関係のないアイテムなどが多く販売される実情などもあります。
ここにアバターがプレイヤーの表情にリアルタイムで変化するとしたら、よりロールプレイを楽しく、そして思ったように楽しめると考えるのは当然の帰結です。感情の正確な反映はこれまでのチャットやエモート、ボイスチャットなどでは超える事が出来なかったラインだと言えます。
この技術は2台のカメラを含めたシステムで構築されています。当初の計画では1台のカメラを用いて実現を試みられましたが、人間の表情という物は非常に柔軟であり、さらにゲーマーの表情は非常に短い時間の中で大きく変化する事が大きく、そのスピードも早く、さらに顔自体の移動距離が大きい事から、カメラによる解析が追いつかないと判断、2台のカメラを用いて常に表情をトラッキングする事に成功しています。
これにより作成されたプレイヤーの2Dデータがデータベース化され、蓄積したデータを元に3Dキャラクターのアニメーションやテクスチャーの変化を制御する事になります。これらがリアルタイムに限りなく近い処理で行われ、またその精度もかなり高い模様で、研究者グループはゲームでの利用に留めておいた方が良いと述べています。会議やミーティングでのビジネス利用をするには、精度が高すぎて余計なトラブルを招きかねないと心配する程の様です。
またこの技術を用いたデータの送受信はモーションデータであるので、トラフィックも軽く済み、実際にビデオ通信をするよりもかなり利便性が高いとされています。こんな絵空事のようであった技術が実現されるのも案外遠くはないのかもしれません。
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