GTAシリーズやBullyなどクオリティの高いタイトルで知られるRockstar Games、現在は「Max Payne 3」と「Red Dead Redemption」の開発が進められており、GTAの新プロジェクトもどうやら進められているようで、多くのファンの期待を集めています。
そんなRockstar Gamesに何やら穏やかでない噂がここ数日噴出しています。匿名の内部情報、及び同じく匿名の元Rockstar Gamesの従業員によると、Red Dead Redemptionの開発が既に6年を越えており非常に困難である事、そしてその状況とリンクしてかまだリリース時期のはっきりしないMax Payne 3の制作が過酷を極める環境にあるとの悲痛な叫びが吐露されています。これに併せて労働環境の改善を求める動きも実際に見られる状況になっているようです。
まず開発期間が6年を越えたとされるRed Dead Redemptionのトラブルについては、Wedbush Morgan証券のアナリストMichael Pachter氏が分析を寄せています。同氏によると2004年3月にリリースされた前作Red Dead Revolverからざっくりと4年程度の開発が進められていると過程しても、人件費を含めた年間のスタジオ運営に1000万ドル程度が必要であり、おそらく全体の開発費が既に4000万ドルは下らないと予測しています。ここから導き出される回収可能な売り上げラインがおよそ8000万ドルになるとの事。これはおよそ175万本のセールスにあたり、さらに利益を得るためには1億6000万ドル/350万本の販売が必要になるのではとされています。
さらにこの問題に対してRockstarに問い合わせを行った所、Red Dead Redemptionの販売目標は400万本から500万本だとの事で、さらに同社がRed Dead Redemptionで目指している事は利益を得る事では無く、開発を担当しているサンディエゴスタジオがトリプルAタイトルを制作可能である事の証明にしたいとの目標が明らかにされました。
さらにこのRed Dead Redemption問題に並行して、Max Payne 3を担当しているバンクーバースタジオでは過酷な労働環境が問題となっており、匿名の内部職員をはじめ、従業員の家族、さらに元従業員などから同様の訴えが挙がっています。それによると2010年8月をリリース目標として進められているMax Payne 3は最近ストーリーが大きくリライトされ、これを合わせ既に3回の大きなリライトが行われたそうです。この状況でも開発チームは8月リリースに向けてフル稼働しており、一週間に6~7日勤務で14~16時間労働が続けられており、さらにはホリデーシーズンの休暇も取り消されたとの事です。
ゲーム開発の過酷さはよく取り沙汰される問題ではありますが、どうやらRockstarレベルのデベロッパでも例外ではない様ですね。しかしRed Dead RedemptionもMax Payne 3の両方とも素晴らしい期待作である事に違い無く、Rockstarの達成するクオリティが毎回素晴らしい物である事も間違いありません。開発期間の肥大化とクオリティの追求などは非常にデリケートな問題ですが、なんとか上手くクリアして素晴らしいタイトルに仕上げて欲しい所です。
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