ゲームの中古販売は著作権侵害よりも大きな問題とパブリッシャが発言、EAの10ドル対抗案は有効か?

2010年5月13日 15:10 by katakori
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「$10」

著作権侵害や中古販売の問題が叫ばれる近年ですが、Dead to Rights: Retributionを開発中のVolatile Gamesなどを傘下に持つBlitz Games Studiosの共同設立者Andrew Oliver氏が、コンソール業界が抱える最も大きな問題は中古販売である発言しました。

Oliver氏は、財源を失う事が根本的な問題の1つではあるが、著作権侵害はゲーム産業が直面する最も大きな問題ではないと述べ、コンソール業界が抱える最も大きな問題は中古販売であると語っています。氏はなぜプレイヤーが中古市場へとゲームを売るかは理解していると述べた上で、ゲームが中古販売において4度プレイヤーの間を渡り歩く事を図表を用いて説明したそうです。

Oliver氏の論によれば、この回数はパブリッシャーとデベロッパの利益が4分の1になっている事を意味する訳ですが、中古問題への対抗作として昨今話題となっている手段としてMass Effect 2やBattlefield: Bad Company 2に採用されたProject Ten Dollarや先日EA Sportsでの採用が発表されたOnline Passのシステムが挙げられます。

Electronic ArtsのボスJohn Riccitiello氏はこのアイデアを「偉大なアイデアだ」と述べており、これが新しいビジネスを構築し、ポジティブな消費者の経験になるとまで発言しています。

確かにAndrew Oliver氏が唱える論が正しければ、Electronic Artsの対抗作は1セールスあたり複数の利益を得る機会を産み出す事になります。Oliver氏のいう4回という数字が大袈裟な物だとしても、利益率の高い10ドルビジネスが浸透すれば回収率は好転するかに見えます。結果については来年度のElectronic Artsの会計報告に期待といった所でしょうか。

情報元及びイメージ:Develop, VG247

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