今年2月にカジュアルゲームとソーシャルゲームを手掛ける新会社「Portalarium」を起ち上げた、ウルティマシリーズの生みの親ロード・ブリティッシュことリチャード・ギャリオット氏ですが、氏の活躍はゲーム開発に止まらず遂に昨年は宇宙にまで進出、12日間の宇宙旅行を経てアメリカ初の親子二世代の宇宙飛行士という偉業を達成するに至りました。さらに今年のQuakeconではカーマックと宇宙談義を繰り広げ、大きな注目を集めた事も記憶に新しい所。
そんなリチャード・ギャリオットが昨日オースチンで行われたFantastic Festの基調講演に登壇し自身の新作に言及、設立したPortalariumがそのままゲームのタイトル名である事を明かし、新作が自身のルーツに戻るAAAタイトルで、ソーシャルメディアを通してプレイされる物になると語りました。
氏はソーシャルメディアが持つ力についても触れており、プレイヤーがゲームを”買う”という行動の決定を下す必要が無いこと、無料でプレイできる事、プレイに必要なインスタレーションが存在しない事、そして本当にプレイしたいと感じたときに支払いを行う事が可能である事などを挙げています。その後のオーディエンスから販売戦略について質問された氏は競合他社の全てがフラッシュとJavaでゲームを開発している事を挙げ、Unityエンジンを用いたリッチタイトルのアドバンテージをアピールしています。
という事でルーツに戻ると明言されたリチャード・ギャリオットの新作、ルーツがアカラベスを指すとすれば氏が最も得意とする古典的なファンタジーをテーマにした物になるのか、ソーシャルメディアが持つユーザー主体のコミュニティ性は氏がかつて自身の屋敷で定期的に開催していた大がかりなリアルRPGごっこ的な物とも相性が良いと考えられ、一体どのようなタイトルが登場する事になるのか期待が高まります。
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