国内リリースも果たしたScribblenautsシリーズや、現在は巨大なオンラインシュータータイトル「Hybrid」の開発を進めている事で知られるデベロッパ”5th Cell”、そしてイノベーティブを最も象徴する存在としてもすっかり定着した同スタジオのJeremiah Slaczka氏とJoseph Tringali氏がD.I.C.E. Summitにて『First To Market Or Best Of Breed』と銘打ったパネルディスカッションを行いました。
登壇した2人は革新的な成功を続ける5th Cellがタイトルを開発する中で、何を望むか、或いは何を望まないかを判断する事に明瞭なアイデアを持っていると発言、それがディスカッションのタイトルとなっている”First To Market Or Best Of Breed”(市場への一番乗り、或いは品種のベスト)だと明らかにし、次の様に語っています。
ゲームを開発する場合、このどちらの側面で居たいか確認する必要があります。
あなたはCall of DutyやHalo、Grand Theft Autoと競いたいですか?それともそれらと違ったオリジナルなものになりたいですか?
これは実際にあなた自身と市場を区別する事が出来る方法です。
5th Cellが2003年にスタートした時、私たちは既にあるカテゴリのベストなタイトルを作る為の能力、資金、経験、才能など全てを持ち合わせていませんでした。だから私たちは「OK、じゃあ僕らは市場へ一番乗りする為に働こう」と決めました。
それ以来これは私たちの”あだ名”みたいな言葉になりました。もし私たちがカテゴリのベストな存在になろうとしていたら、どうなっていたか判りません。
さらに2人はデベロッパの哲学について、現在の市場傾向に反応的であるのではなく、産業が導かれつつある場所に対する考慮を率先していると明らかにしています。
そして、Slaczka氏はFacebook市場が爆発しているからといっても、私たちが興味を持たない限り、5th Cellにとって大きな意味は持たないと発言。自分達がFacebookゲームをプレイせず、感心の一部ではないのに何故そこに向かって働く必要があるのか、そしてZyngaと競合しようとするのか?と現在多く見られるデベロッパの失敗の原因を示唆しました。
また、ゲーム開発においてパブリッシャとのパートナーシップが重要である事などを語った2人は、5th Cellの立ち上げ当時、ゲームの開発経験を持つメンバーが1人も居なかった事を明かし、開発者の祭典であるD.I.C.E. Summitに相応しく、将来5th Cellで働きたいと考えている人に対して、以下のシンプルな5th Cellの採用基準を明らかにしています。
- 姿勢
- 才能
- 5th cellプロダクトに対する情熱
また、会場ではこれまで5th Cellが開発を手掛けた”Drawn to Life”と”Scribblenauts”の両フランチャイズ、そして次回作”Hybrid”の開発規模とセールス結果も発表、驚く程の小規模チームで開発が進められている事や、Drawn to LifeがScribblenautsよりも売れている事など、興味深い内容が明らかになりました。
- Drawn to Lifeフランチャイズ:スタッフ15名、11ヶ月の開発期間、350万本販売
- Scribblenautsフランチャイズ:スタッフ25名、13ヶ月の開発期間、250万本販売
- Hybrid:スタッフ35名、2年の開発期間
いかにして5th Cellが現在のポジションにまで昇り詰めたかが窺える興味深いディスカッションでしたが、来るHybridではさらなるイノベーションへの取り組みも既に明らかになっており、この道行きの先にどんなタイトルの誕生が待ち受けているのか、今後も5th Cellは目が離せないデベロッパであることは間違いありません。
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