先日、当サイトではお馴染みティム・シェーファー率いるDouble Fineの新作が先日発表され、まさかの”セサミストリート”をテーマにしたKinectタイトル「Sesame Street: Once Upon a Monster」の秋リリースが明らかになりました。そんな本作のトレーラーが遂に登場!本当にけしからんクオリティのモンスター達が楽しそうに遊んでいます。
映像にはクッキーモンスターが羽を持って飛ぶミニゲーム(!!!)やレールアクション的なプレイの様子も窺え、家族で楽しめるキュートなミニゲーム集といったゲーム内容がはっきりと描かれています。
本日、Double Fineを率いる我等がティム・シェーファーと、本作のプロジェクトリーダーを務め、Brutal Legendではリードプログラマを務めたNathan Martz氏がGamasutraのインタビューに登場、本作の開発に至った経緯を明らかにしました。
Brutal Legend以降、Costume QuestにStackingとキュートなタイトルを連発するDouble Fineですが、ティム・シェーファーによると今作はこの時間軸上の流れから出来上がった物では無く、Brutal Legend以降の3タイトルが全て昨年行われた”Amnesia Fortnight”プロジェクトの中から同時に生まれたタイトルとのこと。
“Amnesia Fortnight”(忘却された14日間)プロジェクトとは名前が大げさですが、これはティムがDouble Fineの開発スタッフを突然4チームに分割、上級スタッフが3チームを率い、残る1つをティムが担当、これら4チームがそれぞれ2週間の間に小さなゲームタイトルのプロトタイプを開発、その仕上がりを社内で競わせるというDouble Fineらしい社内イベントでした。
そこで生まれたのがCostume QuestとStackingだった訳ですが、前述のNathan Martz氏が率いたチームの作品が”Sesame Street: Once Upon a Monster”に登場している角の生えたオリジナルモンスター”マルコ”君が、音楽で遊んだり、今回のトレーラーにも登場したモンスターを飛ばせるミニゲームが含まれたタイトルでした。
以降、マルコ君が余りにジム・ヘンソン風のキャラクターとしてクオリティが良好だった事から、Double Fineではライセンス物としての追求してみようとの方向性が決まったとのこと。
さらにティム・シェーファーはSesame Street: Once Upon a Monsterのゲームデザインにも言及、子供向けのカリキュラムとしてのセサミストリートがベースとなる事は当然ながら、絶妙なブラックさやファニーなテイストをDouble Fineが見逃す訳も無く、ティムはセサミストリートを”秘密のコメディショー”だと表現、そのトーンをゲームでも再現するつもりだと発言しました。
そして「セサミストリートは風刺的な作品であり、子供のための穏やかなショーをただ作るわけでは無い」と述べ、このテイストが子供だけでなく、子供達と一緒にこれを見る”親”にとっても重要なポイントだと評価、Sesame Street: Once Upon a Monsterをプレイする親達にとっても楽しめるタイトルになると示唆しました。
意外な出自が明らかになったSesame Street: Once Upon a Monsterですが、今回の話だとAmnesia Fortnightから誕生するタイトルがあと1作ある事になります。どうやらティムのタイトルらしい事が容易に想像できますが、Double Fineにはロン・ギルバートのタイトルも控えており、実績を着実に重ねるDouble Fineのラインアップは今後も盤石な様子です。
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