2011年6月9日 10:59 by katakori

見所たっぷりな「Batman: Arkham City」のライブデモ

E3の開催直前にキャットウーマンがプレイアブルキャラクターとして登場することが判明した「Batman: Arkham City」、先日からペンギンの登場やリドラーの姿とトロフィーに関する具体的な情報も登場し始め、遂にゲーム全体の輪郭がはっきりと見え始めてきた印象を受けます。

そんな中、E3会場ではキャットウーマンのゲームプレイパートも含むデモンストレーションの上映が幾つかのメディアブースで行われており、これまで伝えられてきた数々の新要素が実際に確認できる映像が各所で登場しています。ということで、今回はGameSpotのブースにて行われたRocksteadyのディレクターSefton Hill氏も登場するゲームプレイのデモ映像に加え、新たに公開されたスクリーンショット、幾つかの新情報をまとめてお届けします。

今回のリドラートロフィー付近には即死級の罠が用意されている
バットマンが抱えているのはリドラーに捕らえられた人質

Rocksteadyのゴールは“史上最大のオープンワールド”を作り上げることではない

トゥーフェイスの手下どもは見た目も2面性を現す衣装に

RocksteadyのSefton Hill氏はBatman: Arkham Cityが25時間以上のプレイボリュームを持ち、キャットウーマンのプレイパートが全体の10％を占めていることなどに加え、より多くのガジェット、より多くのアビリティーが登場するとアピール。トゥーフェイスを始めジョーカーやペンギンなどそれぞれのヴィランがそれぞれの領域を持っていることを改めて強調し、「我々のゴールは“史上最大のオープンワールド”を作り上げないことの代わりに、最も詳細に構築された世界を作ることだった」と発言しました。

この発言については今回登場した映像に見られる街並の様子や演出、それぞれのキャラクターの立ち振る舞いや流れるような戦闘、捜査モードの改善やガジェットの強化、そして掲載したスクリーンショットから確認できる各ヴィラン勢力毎の特徴的な描き分けなどから、細部にわたって構築され広いだけの世界では無いことがはっきりと感じられます。

ペンギンと対峙する際には30人の敵との戦闘が描かれる

ペンギンの部下達も判りやすい、置物が可愛い

なお、今回E3の各所で見られるプレイデモはキャットウーマンとバットマン、そしてトゥーフェイスとの絡みに留まっていますが、GameSpotはまだ公開されていないペンギンとの対峙が描かれるプレイパートのデモを体験した模様で、ペンギンが根城にしている“Iceberg Lounge”を舞台に30人の敵とバットマンの戦闘が演じられたとのこと。

この30人との対峙ではバットマンの新しい戦闘行動が見られたとの事で、前作ではせいぜい6人程度止まりで常に1対1だった戦闘から大きくスケールアップした新しい戦いの登場に期待が高まるところです。なお、具体的な新しい戦闘行動については触れられていませんが、恐らく既に報じられてるダブルカウンターやラインランチャーが2重に射出可能になるパワーアップが施されているなど、1対1シチュエーションを超える要素が演じられたのではないかと予想出来ます。

また、Double Line Launcher以外にも、Cryptographic Sequencer、Batclaw、Explosive Gel、Batarangなど、前作にも登場したガジェット達が全て登場。さらにそれぞれが強化されていると明かされており、一例としてリモコンBatarangには新たにスピードブーストやブレーキといった速度調整に加え、180度回転するフリップなどの機能が用意されているとのこと。

昨日行われた任天堂のプレスカンファレンスでは新ハードとなるWii Uでのリリースも判明したBatman: Arkham Cityの北米リリースは10月18日、オーストラリアは10月19日、ヨーロッパが10月21日で、対応プラットフォームはPS3とXbox 360、PC、Wii U（※ リリーススケジュールは不明）となっています。