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映画“キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー”も完成し、いよいよオールスター勢揃いの新作“アベンジャーズ”が輪郭を現し始めた状況ですが、なんと本日アベンジャーズのビデオゲーム「The Avengers: The Video Game」のイメージが流出。さらに驚いたことにTHQ傘下のスタジオが開発を進めていただけでなく、先日複数の内部スタジオを対象に敢行されたTHQのレイオフにより開発がキャンセルされたとの状況が報告され注目を集めています。

これは先日閉鎖されたTHQオーストラリアスタジオに所属していた元シニアアニメーターMike Smout氏がキャプテン・アメリカやソーの姿が含まれたデモリールをVimeoに公開（※ 現在は削除）したことから明らかになったもので、映像には複数のスクラル達と戦うヒーロー達の姿が収められていました。

また、ドイツ人アーティストのChristian Nauck氏がこのタイトルの為に描いたコンセプトアートを公開、さらにTHQオーストラリアスタジオでサウンドデザイナーを務めたEmily Ridgway氏やQAテスターのJason Hainey氏のLinkedinからThe Avengersタイトルの記述が発見され、このタイトルがPS3とXbox 360、PCを対象にしたマルチプラットフォーマータイトルで、既にキャンセル済みであることが明らかになっています。

登場したイメージや情報からTHQがアベンジャーズのタイトルを開発していたことはほぼ間違い無いと見受けられますが、このニュースで最も重要なのはこれまでマーベルタイトルのライセンスを保持していたセガの動向だと言えるのではないでしょうか。

以前にセガとマーベルはビデオゲームタイトル開発のライセンス契約を延長しており、アイアンマン 2と雷神ソー、そしてキャプテン・アメリカのタイトル開発が決まっていることは過去に報じられていましたが（※ 既に3本ともリリース済み）、新しい契約延長のニュースは未だ聞かれておらず、THQがアベンジャーズタイトルを水面下で開発していたことを踏まえれば、セガのライセンスが再契約されていない可能性が考えられます。

THQの開発キャンセルによって現在のライセンスがどうなっているのか、状況が気になるところですが、これまでよりも幾分か良いマーベルタイトル登場の可能性も十分にあると考えられ、今後の続報が楽しみなニュースだと言えそうです。