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昨晩遂に発表を迎え世界中を騒然とさせたRockstar GamesのGTAシリーズ最新作「Grand Theft Auto V」、11月2日のトレーラー公開が待たれる中、唯一のメディアとして公開されたロゴデザインから興味深いモチーフが発見されました。

この紙幣は1899年にアメリカで発行された5ドル札で、インディアン戦争で指導者的な役割を果たしたシッティング・ブルことタタンカ・イヨタケを降伏させる役目を果たしたハンクパパ族の酋長4人のうちの1人“Running Antelope”のポートレートがあしらわれたもの。そして、アメリカの歴史において唯一のネイティブ・アメリカンをモチーフにした紙幣として知られています。

しかし、この紙幣が連邦造幣局から世に出た際に、Running Antelopeの頭飾りがハンクパパ族の敵対部族であるポーニー族の物であったことが判明、これが原因で大スキャンダルへと発展した経緯から流通量が恐ろしく低い紙幣でもあります。

Grand Theft Autoシリーズが過去のアメリカへと移行するとはなかなか考えられませんが、とても偶然とは思えないデザインにRockstar Gamesが何らかの意味を込めていないはずも無く、どういった関連が描かれるのか続報が待ち遠しいところです。また、前作Grand Theft Auto IVではニコやローマンなどを通じアメリカが抱える移民の問題にスポットが当てられており、新たなモチーフとしてアメリカの政治にも深く関わるネイティブ・アメリカンを取り巻く現状を取り上げるという可能性は十分に考えられそうです。