昨日お知らせしたTake-TwoのQ2業績報告で同社のセールスを牽引し、PC版のローンチも果たした革新的なアドベンチャータイトル“L.A. Noire”ですが、タイトルの大ヒットにも関わらず開発を手掛けたシドニーのデベロッパ“Team Bondi”は先日残念ながらビジネス的なトラブルから閉鎖となってしまいました。
Team Bondiは元々SCEのオープンワールドアクションタイトル“The Getaway”を手掛けていたロンドンのTeam Soho Studioでディレクターを務めていたBrendan McNamara氏が2003年に設立したスタジオで、リリースを果たしたタイトルはL.A. Noireのみながら、設立以降数年掛かりで基礎研究を重ね完成したフェイシャルアニメーション技術“MotionScan”や、著しい検証と考証の末に産み出された1940年代のロサンゼルスなど、全てがあまりに破格のクオリティであることから、スタジオの閉鎖を惜しむ声とIPの今後、そしてBrendan McNamara氏の動向に注目が集まっていました。
そんな中、ブラッドフォード大学で開催されたBradford Animation Festival 2011に参加したBrendan McNamara氏がEurogamerのインタビューに応じ、新作の開発に向け動き始めていることが明らかになりました。
McNamara氏は既に次回作の構想を練りつつ、パブリッシャーや投資家との対話を進めていることを明かし、2~3週間に渡ってライティングを進めている新作が“20世紀に発生した大きな出来事で、かつ語られることのない物語の1つ”だと説明、内容に強い手応えを感じていると強調しました。
また、次回作の技術的な方向性についても示唆しており、L.A. Noireで学んだ事象や材料のうち幾つかは今後も明確に追求する意志を持っていると明言、MotionScan技術の権利をまだMcNamara氏が保有していることも判明し、次回作もあのリアルなキャラクター達のドラマに期待が持てそうです。
なお、McNamara氏はTeam Bondiに所属したスタッフ達の動向についても触れており、以前にお知らせした通り多くのスタッフがKMMに移籍し映像作品の制作に関与(※ KMM傘下のDr D Studioで映画“ハッピーフィート 2”の制作サポート中)していることを認め、さらに数人がRockstar Gamesへと移籍したことを明かしています。
現在はMotionScan技術の権利を保持する有限会社を所有しつつ、フリーの開発者として次回作の計画を進めていることが明らかになったBrendan McNamara氏、新作発表に向けたビジネス的な対話がスムースに進むことを願うばかりです。
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