昨年12月、遂にリリースを果たしたBioWareのMMO超大作「Star Wars: The Old Republic」、F2Pモデルへの移行期とも言える昨今の状況に登場する恐らく最後かつ最大の課金モデルタイトルとして、現在も君臨するBlizzardのモンスタータイトル“World of Warcraft”への対抗馬となるか、ビジネス的な側面からも大きな注目を集めています。
これまでも開発について様々な憶測が報じられた本作ですが、先日ロサンゼルス・タイムズにBioWare Austinの共同ディレクターRich Vogel氏に加えGreg Zeschuk氏、Ray Muzyka氏達のインタビューが掲載され、Star Wars: The Old Republicの制作費がおよそ2億ドル(約154億円)規模の巨大なものだったことが報じられました。
もはや想像が追いつかない規模に膨れあがったこの開発費ですが、判りやすい比較として近年の超大作映画であるトランスフォーマー映画“トランスフォーマー/リベンジ”や“トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン”、ピクサーの大ヒット作品“トイ・ストーリー3”、2008年公開の007シリーズ作品“007 慰めの報酬”がほぼ2億ドル、“ハリー・ポッターと死の秘宝”のパート1/パート2が2本で2億5000万ドルだったことを考えると“Star Wars: The Old Republic”の開発費が如何に巨大なものだったかが判るかと思います。
そんな巨大な規模の開発を経て完成した本作は世界中から開発に参加した約1,000人のアクターが4,000キャラクター分にも及ぶボイスオーバーを行っており、ディレクターのRich Vogel氏はStar Wars: The Old Republicによって、1930年代に無声映画をほぼ淘汰したトーキーと同じことをビデオゲーム市場で行いたいと、BioWareが今作で目指したゴールの1つを強調しました。
また、BioWareのボスとしてお馴染みGreg Zeschuk氏とRay Muzyka氏は、4大陸に跨り800人を超える開発者が参加した6年に及ぶ開発の国際色豊かな状況について触れており、400人を超えるデザイナーとプログラマー、ライター、アーティストを擁するBioWare Austinを中心に、アートワークの多くがロシアとエストニア、中国へと外部委託され、モーションキャプチャーはロサンゼルスとカナダのバンクーバー、ボイス録音はニューヨーク、ロンドン、パリ、ドイツで行われたことを明かしました。
さらにQA(品質保証)テストはルーマニアとアルゼンチン、インドで進められ、カスタマーサービスはアイルランドで行われており、BioWareとEAのスタッフがこれらの間を規則的に訪れ進められる全ての調整はまるで“像にバレエを教える様だった”と振り返っています。
一部ではルーカスアーツへのロイヤリティが今後の運営を経済的に圧迫するとも囁かれ、ローンチ以降のセールスに対する疑問の声も上がっているStar Wars: The Old Republicですが、こういった前例の無い規模のMMOタイトルの成功と失敗を計ることは非常に難しい事象だと言え、今後の四半期業績報告に見られる動向に改めて注目が集まることとなりそうです。
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