本日、GDC会場にて新エンジンの動向にも注目が集まるEpicの「Unreal Engine」に関するパネルディスカッションが開催され、最近のUnreal Engine 3に実装されたDX11関連技術を含む新機能ハイライト映像や、PCのWebブラウザ上で動作するUE3タイトルのデモ、そして来るUnreal Engine 4への展望など多くの新情報が明らかになりました。
本日はこれらの映像やブラウザで動作するUE3のスクリーンショットを始め、UE3のブラウザ動作を支えるAdobeのFlash技術に関する情報をまとめてご紹介します。
GDCで開催されたパネルディスカッションに登壇したEpicのMark Rein氏は、まずこれまでiOS上で動作していた技術デモ“Epic Citadel”をブラウザで動作させ、「これはあなたの父親がプレイしているFarmvilleではなく、3Dで没入型の美しい環境だ」と語り、近年のWeb技術がゲーミングプラットフォームとしてのポテンシャルを十分に保持していることを強調しました。
さらに、氏はインディータイトルのヒット作“Dungeon Defenders”をフルスクリーンで動作させた後に、Epicの代表的な作品でもある“Unreal Tournament 3”をブラウザ上で実行してみせました。なお、Mark Rein氏によるとこのUT3はあくまで技術デモとして示されたもので、製品化の予定はないとのこと。
なお、今回のブラウザデモは近年台頭するjsライブラリとWebGL技術によるものでは無く、Adobeが2012年Q1にリリースを予定しRC版の開発を進めている Flash Player 11.2を利用し動作させたもので、昨年新しいロードマップの発表が行われたAdobeのイベントでも今回のUT3が提示されました。
Adobeは近年ますますリッチ化するWeb技術の中、よりリッチなゲーミング周辺技術への歩み寄りを見せており、Flash用ゲームの開発にCとC++コードとライブラリ使用を認めるなど、ゲーム開発者に向けた強力な支援を進めています。
また、新バージョンの11.2ではマウスロックのサポートや、マウスの右クリック/中央ボタンへの対応、コンテキストメニューの無効化、ハードウェアアクセラレーションのサポートとより多くのビデオカードへの対応、Flashイベント終了時の一時停止やレジューム対応を果たす新APIなどが用意され、ゲーミングプラットフォームに最低限必要とされる機能の実装が着々と進められています。
さらに昨年11月に発表されたロードマップには2012年後半までの展望が記されており、フルスクリーンモード時のキーボード入力サポートや、2005年以降に登場したより多くのビデオカード対応の実現、ハードウェアアクセラレーション対応コンテンツの増加などが明記されていました。
また、GDC会場では以前にNvidiaのGTX 580カードを3枚搭載し動作させていた“Samritan”デモも展示され、今回はNvidia社の新カードである“Kepler”一枚で動作していることが明らかにされました。
こういった経緯を踏まえたMark Rein氏は「私たちの長期的なゴールはFlash上で“Samaritan”を動作させることです」と発言し、来る新エンジンである“Unreal Engine 4”が上手くいけば今年後半ごろに新しいハードウェア上で見られるかもしれないとの見解を示しています。
さらに、映像技術が想像以上の速さで進化していると語ったMark Rein氏は、来るUE4の映像を見てしまえばもう後には戻れないと語り、新エンジンが次世代コンソール向けに供給されるだろうと予告しました。
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