昨日、18歳以上対象レーティングクラスが正式に全土に導入されたオーストラリアにおいて、新レーティング導入後初の発売禁止タイトルとなってしまったVolitionの人気シリーズ最新作「Saints Row IV」ですが、新たに本作の審査をリジェクトした政府機関Australian Classification Boardが決定の理由を記したプレスリリースをメディア向けに発行し、リジェクトの一因が“Alien Anal Probe”と呼ばれる武器と、“Alien Narcotics”と呼ばれる大麻的なドラッグにあることが明らかになりました。
今回はこの要因となった2つのアイテムに関する情報をご紹介しますが、内容には一部不快で性的な内容が含まれますので、閲覧にはご注意下さい。
Australian Classification Boardが発表した声明によると、“Alien Anal Probe”は剣の束のような形状をした持ち手部分に、回転する巨大な先の尖ったディルドー状の何かが取り付けられたもので、プレイヤーは敵のエイリアンと市民の背後から両足を開き、対象の肛門にこれを差し込み持ち上げた上、トリガーを引くことで空中に犠牲者を射出することが可能であることに加え、“Alien Anal Probe”が差し込まれた肛門の周辺はモザイクが適用されるとのこと。
Australian Classification Boardはレーティング委員会の見解として、敵キャラクターと民間人の肛門を貫くことを想定しデザインされた武器が、インタラクティブ且つ文脈によって正当化されない性的暴力を暗示させるビジュアルを表現することはレーティングの格付けを拒絶するべきだと示しています。
また、もう1つの主な要因となった“Alien Narcotics”については、このアイテムが大麻のように喫煙するドラッグ(※ Narcoticsは麻薬を表す)で、これを服用した場合、プレイヤーの能力を飛躍的に強化させ“スーパーパワー”を身につける効果を持つことが明記されています。
Australian Classification Boardの報告からすると、“Saints Row IV”には、どうやら前作のディルドーソードがさらに強化されて復活を果たしている様子ですが、これが駄目な場合、非常に似たネタを盛り込んでいる“South Park: The Stick of Truth”にもリジェクトの危険が迫っていると言え、今後Volitionが上手くこれを回避し再審査に望むことが出来るか、改めて動向に注目が集まるところです。
余談ですが、“Saints Row IV”と“South Park: The Stick of Truth”の両方に登場しネタとなっている“Alien Anal Probe”は、映画“デイ・アフター・トゥモロー”の原作者として知られるホラー作家でUFO研究化でもあるホイットリー・ストリーバーが、1987年に宇宙人との遭遇や誘拐に関する自身の実体験をまとめベストセラーとなった“Communion”が出自となっているもので、エイリアンに拉致されたホイットリー・ストリーバーが両足を開かれ、1フィートの大きさもある細長い構造の醜いウロコ状の何かを肛門に挿入され、排泄物を採取された上、レイプされたことに怒りを感じると主張したあまりに衝撃的なエピソードが、ジョークのネタとして広く世間に浸透し、その後シンプソンズやサウスパーク、フューチュラマといったお馴染みの作品で取り上げられたことが知られています。
なお、この“Communion”はハウリングIIやキャプテン・ザ・ヒーローで知られるPhilippe Moraがメガホンを取り、名優クリストファー・ウォーケン主演で映画化されています。
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