2009年にModern Warfare 2が15歳以上対象タイトルとしてレーティング審査を通過したことを発端に、一言では語り尽くせない紆余曲折を経て、今年1月1日から念願の18歳以上対象レーティングクラスが正式に全土に導入されたオーストラリアですが、新たにオーストラリアのレーティング審査を担当している政府機関Australian Classification Boardの取締役代行Donald McDonald氏が「Saints Row IV」のレーティング審査が通過しなかった旨を発表し、R18+レーティング導入以降、初の発売禁止タイトルとなったことが明らかになりました。
委員会の発表によると、“Saints Row IV”が文脈によって正当化されない性的暴力を暗示するビジュアル表現を含むほか、違法なドラッグを使用或いは奨励、報酬として描くコンテンツが盛り込まれており、これらの表現はオーストラリアのコンピューターゲームガイドラインによって禁止されているとのこと。
確かに、あの感動的でエピックなトレーラーにおいて、大統領がモザイク入りの素っ裸で人類の危機に立ち向かう姿を何らかの文脈で正当化或いは詳述することは不可能とも思え、Saints Row IVの無鉄砲ぶりを判りやすく証明した実に興味深いニュースとも言えそうです。
なお、今回のリジェクトにより、オーストラリア国内での“Saints Row IV”に関する宣伝や販売は違法行為となりますが、ユーザーがタイトルを所有しプレイすることは違法行為にあたらないとのこと。
UPDATE:6月25日18:00
Australian Classification Boardのリジェクトを受け、本作のパブリッシャーDeep Silverが声明を発表し、 “Saints Row IV”の再審査に向け、Saints Rowファンが愛するゲームプレイを縮小させずに問題となったコンテンツを削除するオーストラリア版の開発をVolitionが進めていることが明らかになりました。
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