第4のプレイアブル種族にQunariが登場、その他大量の新システムと映像を含む「Dragon Age: Inquisition」のPAX Primeパネル情報まとめ

2013年9月2日 20:52 by katakori
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「Dragon Age: Inquisition」

先日、14分に及ぶPAX Primeパネルの直撮り映像とスクリーンショットを含む複数のイメージをご紹介したBioWareの人気RPGシリーズ最新作「Dragon Age: Inquisition」ですが、パネルの実施に併せて解禁された大量のプレビューから、第4のプレイアブル種族としてQunariがプレイ可能となるほか、PC版“Dragon Age: Origins”に搭載されていた見下ろし型の疑似ターンベースな戦闘システムの復活、Inquisitionの要塞に関するディテール、クエストをプレイヤーに代わって進行するエージェントシステムなど、多数の新情報とシステムが明らかになっています。

今回は、前回ご紹介した映像よりも細部のディテールが掴みやすいパネルの直撮り映像と、各種新情報を数点のイメージを交えまとめてご紹介します。

PAX Primeパネルの直撮り映像その1
PAX Primeパネルの直撮り映像その1
PAX Primeパネルの直撮り映像その3、見下ろし型の戦闘が確認できる

Dragon Age: Inquisitionの一般的な情報

  • 今回のPAX PrimeパネルにはBioWareのボスAaryn Flynn氏と製作総指揮Mark Darrah氏、クリエイティブディレクターMike Laidlaw氏が登壇し、“Dragon Age: Inquisition”のディテールについて語った。
  • 今回のイベントはコスプレに関する話題から開始され、近く熱心なDAファン向けにモリガンのフォーマルな新衣装(※ どうやらOrlaisの衣装らしい)やアーマーを含むコンセプトアートが公開されるとのこと。
  • BioWareゲームにおける主要なフォーカスの1つがキャラクターだと明言された。ゲームにおけるキャラクター達を突き動かすのはジレンマであり、キャラクターに与えられた困難且つ灰色の選択と決定を挙げ、その顕著な例として“Dragon Age: Origins”に登場したLoghainの名が挙げられた。
  • フェイシャルアニメーションがより表情豊かに改善された。
  • キャラクターのアニメーションシステムが大幅に改善され、Battlefield 3にも利用されたEA SportsのANTシステムが統合されている。

プレイアブル種族として“Qunari”が登場する

  • シリーズを通じて登場している謎の多い“Qunari”がプレイアブル種族となり、男女の“Qunari”を主人公としてプレイ可能となる。
  • パネルではQunariとしてプレイする場合、人間とエルフよりも解決が難しいクエストが存在することが明言された。

ロケーションや地域、レベル環境に関するディテール

  • デモ映像の前半に登場したエリア“Western Approach”は、第2次Blightの際に建設された巨大な要塞を含むGrey Warden達の前哨基地。
  • 今回のプレゼンテーションでは以下のようなロケーションが確認された。
    • Western Approach
    • Frostback Passes
    • Nahashin Marshes
    • Southern Desolation
  • これらは個別のエリアとして登場するが、それぞれのエリアが広大で、デモに登場したエリアは単に横断するだけで15分近くを要する。
  • ダンジョンはこれらのマップから分離されず、そのままローディング無しで侵入可能。
  • 画面上部には未発見のクエストやロケーションの方向を示すコンパスが用意されている。
  • ロードスクリーンにはゲームの広域マップが表示され、対立するFereldenとOrlaisを始め、NevarraやThe Waking Sea、Free Marchesといった地域も確認できる。
  • “Western Approach”エリアには緑色の霧が吹き出すFadeと繋がった空間の裂け目が確認できる。
  • 今回のプレゼンテーションでは、広大なマップ中に存在する砦やダンジョンなど、幾つかのロケーションが確認された。
    • Griffon Wing Keep(デモの後半で主人公達が侵入するGrey Wardenの要塞だが、現在はカルト集団“Venatori”の根城となっている)
    • Death Drink Springs(洞窟)
    • Waking Wood
    • Shattered Colossus(破壊された巨大なスタチュー、後述するエージェントシステムによって復元できる)
    • West Gate(Tevinterの建造物、エージェントにより復元可能)
    • Dust Plains
    • Crestwood(デモで主にプレイされたエリア)
  • 洞窟には、“Veilfire”と呼ばれる魔法で駆動する彫像が設置されており、太古に記された刻印を壁に映し出す機能を持つ。今回のプレゼンテーションでは詳細な情報は明らかにされなかったが、今後Inquisition勢力の研究と調査、探索に伴い翻訳が可能になると見られる。
  • レベルに存在する特定のオブジェクトは破壊可能で、プレゼンテーションでは船をグレネード的なポーションで燃やす様子や、剣の振りに巻き込まれ壊れる木箱、橋を支える柱を剣で破壊し、頭上の敵をまとめて無力化するシーンなどが確認された。

Inquisition勢力の拠点となる“Keep”に関するディテール

  • プレイヤーグループは今回登場した“Griffon Wing Keep”など、エリアに点在する要塞の安全を確保し、Inquisitionの旗を掲げ、組織の拠点とすることが出来る。
  • “Keep”を一旦支配下に置いた後は、敵の攻撃から拠点を防衛する必要があり、投石機といった防御用設備が利用可能。
  • “Keep”は、以下のような3種の運用方法が用意されている。
    • 諜報活動や極秘情報の隠匿に用いる。
    • 交易や連絡網、商人達にフォーカスした商業的な利用。
    • 純粋な軍事力にフォーカスした要塞。
  • 拠点内では、これまでのシリーズと同様にパーティメンバーとの会話が可能。
  • 拠点を制圧することによって発生する幾つかのミッションが存在する。
  • また、様々な地域で支配下に置く拠点以外に、Inquisition達がホームと呼ぶ組織の本拠地が存在するが、まだ詳細については明らかにされていない。

プレゼンテーションに登場した敵勢力について

  • 前作“Dragon Age II”でMeredithが率いたテンプラー勢力の残存勢力と見られる“Red Templars”が登場。彼らは赤く光る剣や爆発を伴う戦闘スキルを用いており、どうやらDA2で発見されたRed Lyriumの影響化にある様子が窺える。
  • Keepに陣取った狂ったカルト勢力“Venatori”が登場。今のところVenatoriの詳細は不明だが、DrudgeやGladiatorなど、複数のクラスとランクの存在が窺える。

戦闘に関するディテール

  • 前作Dragon Age IIでは、開発予算の都合からPC向けの実装が見合わされた見下ろし視点の疑似ターンベース的なタクティカル戦闘が実装され、PC版だけでなくPS3とPS4、Xbox 360、Xbox One版でそれぞれ利用可能となる。
  • これにより、一時停止後の見下ろしモード中にフリーフローなカメラで戦況を俯瞰し、奇襲の準備やトラップの設置、AoEスキルの使用といった行動をゆっくりと組み立てることが出来る。
  • 今作のAIには前作にも登場したビヘイビアカスタマイズに加え、適切な動きを行うAIが用意されており、武器と能力を自分で選択し、敵との適切な距離を保つ。
  • 今作では、エンカウント戦闘後の自動回復が廃止された。回復には魔法やポーションを利用するか、キャンプ或いは拠点で休息する必要が生じる。
  • 以下のようなWarriorクラス用アビリティが確認された。
    • Armor Break(シールドを用いたバッシュ)
    • Hook Shot(敵を近接攻撃の範囲内に引き寄せる攻撃)
  • 以下のようなMageクラス用アビリティが確認された。
    • Firestorm
    • Ice Wall
    • Dispel
  • 今作のドラゴンは以前よりも遥かに強大な存在となり、その遭遇は特別なイベントとなる。
  • 今作では、敵のレベルスケーリングが廃止され、固定レベルに変更される。
  • 複数の難易度選択が用意され、フレンドリーファイアの有無を含む多くのバリエーションが提示される。

プレイヤーに代わってクエストを代行するエージェントシステムが実装

  • “Dragon Age: Inquisition”には、特定のミッションをプレイヤーに代わって実行する“Agent”と呼ばれるキャラクター達が登場する。
  • エージェント達は複数存在し、ミッションによって遂行に必要なエージェントの人数が変化する。
  • エージェントを派遣可能なミッションとして以下の様な例が挙げられた。
    • 錬金術に用いる有毒ガスを利用するため、10人のエージェントを派遣する。
    • プレイヤーの兵士と仲間達の強化を図るためのアーティファクトが存在するTevinterの建造物“West Gate”を奪還する。
    • 破壊された巨大な像を取り戻し、その地域におけるInquisitionの名声を獲得する。

装備のカスタマイズと錬金術について

  • “Dragon Age: Inquisition”ではプレイヤーが自身の武器やアーマーを鍛造可能となり、これにルーンを施し、特別な銘を与えることが出来る。この一例として、今回のプレゼンテーションでは燃えさかる炎に包まれた2ハンドソードが紹介された。
  • プレイヤーは冒険の最中に入手した素材を利用し、様々なポーションを作成することが出来る。
  • 今回のプレゼンテーションでは、以下のようなアルケミー素材が確認された。
    • Elfroot
    • Royal Stroot
    • Spindleweed Herb
    • Blood Lotus
  • 今回のプレゼンテーションでは、以下のポーションが確認された。
    • Rock Armor Potion
    • Antivan Fire(デモの中でRed Templarsの船を燃やすのに使用された)

ゲーム内に発生する選択と結果、新たなダイアログホイールについて

  • これまでのシリーズタイトルと同様に、本作にはゲームプレイに大きな変化を与える選択要素が様々用意されている。
  • NPCとの対話や選択を行うダイアログホイールも改善され、前作に幾つか見られたHawkeの台詞とその後の結果がわかりやすく結び付かないケースが解消され、主人公の台詞と、その選択に伴い発生する直近の行動や変化がはっきりと表示されるように変更された。
  • 今回のデモや、以前に公開されたトレーラーにもあった通り、選択によっては、特定のロケーションが永久に閉鎖される。
  • ※ プレゼンテーションで提示されたダイアログホイールの例は以下にキャプチャ画像と共に掲載してあります。
「Dragon Age: Inquisition」
ロード時に表示されたマップ、Waking Seaを挟んでFereldenとOrlai、Nevarra、Free Marchesが確認できる
「Dragon Age: Inquisition」
プレゼンテーション中には複数のセーブデータとロケーションが確認された
「Dragon Age: Inquisition」
戦闘時に展開可能な馴染み深いリングメニュー
「Dragon Age: Inquisition」
見下ろし視点のターンベース的な戦闘がコンソール版にも実装される
「Dragon Age: Inquisition」
主人公Inquisitorのインベントリ画面、ステータスも確認できる
「Dragon Age: Inquisition」
Inquisitorが装備する武器を選択中
「Dragon Age: Inquisition」
遂にパーティメンバーとなったCassandraのインベントリ、クラフト用メニューも確認できる
「Dragon Age: Inquisition」
新キャラクター“Vivienne”のインベントリとステータス
「Dragon Age: Inquisition」
武器カスタマイズによってエンチャントされたInquisitorの炎に包まれた両手剣
「Dragon Age: Inquisition」
参考:Dragon Age IIリリース前に登場していた種族のコンセプトアート、Qunariの女性も確認できる

プレイヤーの選択要素とダイアログホイールの改善例

今回のプレゼンテーションでは、Crestwoodの街が攻撃に晒されている一方で、Red TemplarsがInquisitionの“Keep”を襲撃する状況が提示され、プレイヤーはInquisitionのリーダーとして最良の決定を求められた。

但し、Inquisitionの勢力には負傷者が存在することから、これを保護する選択を含め、以下の様な選択肢が提示されている。

「Dragon Age: Inquisition」
負傷者と共にキャンプに留まる。負傷した兵士は助かるが、KeepとCrestwoodの両方が危険に晒される
「Dragon Age: Inquisition」
負傷者を置いてKeepに戻り兵力を再編成し、拠点の防衛を強化する。Crestwoodと負傷者が危険に晒される。
「Dragon Age: Inquisition」
負傷者を置き去りにし、Crestwoodの戦いに参加する。

今回のプレゼンテーションではKeepの再編と強化を選択し、その後Red Templarsとの戦闘を行った後にCrestwoodへと向かうが、街には焼け焦げた死体が転がり生存者が見あたらないほどの惨状となっていた。ここでVarricが選択を誤ったと後悔する様子が描かれている。

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