先日、ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーで不動産王として知られるドナルド・スターリング氏が、自宅で交際相手の女性と口論した際に口にした強い人種差別発言を録音したテープが流出し、複数のスポーツメディアがこれを報じたことから、選手の抗議行動やNBA史上初のオーナー永久追放処分、さらにはオバマ大統領までもがこれを非難するコメントを発表し、未だアメリカの根底に残る人種差別の存在が浮き彫りになる大変な事態となっていますが、この事件に対して昨年10月にTurtle Rock Studios入りを果たし、期待作「Evolve」のコミュニティマネジャーに就任していたお馴染みJosh Olin氏が個人的な見解をTwitterで提示。発言の一部がドナルド・スターリング氏を擁護しているとして炎上し、即日Turtle Rockを解雇される結果となってしまいました。
Josh Olin氏は、一般的な見解ではないと前置きした上で、人種隔離政策が正しい事とされた時代に育てられた(※ ドナルド・スターリング氏は80歳)一部の人たちにはまだその考えが定着していると語り、スターリング氏をモンスターに仕立て上げるべきではないと発言。自宅における交際相手との会話が録音されていた事に触れ、違法な盗聴やプライバシーの保護といった面においてスターリング氏は被害者とも言えるとの見解を提示しました。
この“被害者”という言及を含むJosh Olin氏の発言がドナルド・スターリング氏を擁護するものとして多方面から非難される状況となった訳ですが、これに対し“Turtle Rock”が早々にコメントを発表し、“我々の元コミュニティマネジャーが発したコメントは、ゲーム開発スタジオとしてTurtle Rockが持つ価値観と全く対象的な見解”と非難した上で、氏の発言について謝罪。その後、2K GamesがPolygonの確認に応じ、既に氏がTurtle Rockに在籍していないことが確認されました。
Josh Olin氏は、その後自身の発言がドナルド・スターリング氏の行動を支持するものではなく、センセーショナルなメディアが社会にもたらす損害及び、自身の家庭内におけるプライバシーの尊厳と重要性、修正第1条の一部である言論の自由に対して言及したものであることを改めて強調すると共に、出来るなら発言前の木曜日に戻りたい旨を示唆する発言を見せています。
Josh Olin氏は、かつて初代“Black Ops”時代にTreyarchのコミュニティマネジャーを務めた人物で、当時はまだ情報源として十分に活用されていなかったTwitterやソーシャルメディアをアクティブに活用し、スピード感溢れるコミュニティとのやり取りでRobert Bowling氏と共にCoDシリーズを牽引し、ゲーム産業におけるオーディエンスとの新しいコミュニケーションを形作った立役者の1人として知られていました。
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