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予てからビデオゲーム的な遠隔戦闘やドローンの活躍といった近代戦争の側面やビデオゲームが現実を侵食するような錯覚を覚えるDARPAに代表される近未来技術への取り組みなど、両者の興味深い関係について言及される機会が増えているビデオゲームと軍事技術ですが、新たにオーストラリア国防軍（以下：ADF）がビデオゲーム世代の新たな兵士を募集すべく、豪IGNとNeoseekerの広告枠を購入したことが明らかになりました。

これは、豪クーリエ・メイル紙が報じたもので、オーストラリアの人気サイトであるIGNとNeoseekerのゲームレビュー映像やトレーラーの再生前に、“新しい友人を作ろう”や“軍事訓練の経験”、“グレートな給与を獲得しよう”といったタグラインをロックなBGMにのせ、ADFのアセットを紹介する映像広告が上映されるとのこと。

発表を行ったスチュアート･ロバート国防補佐大臣は、ゲーミングに関わる人々がある種の熟達や早い思考、技術に常日頃から慣れ親しみ、複雑さにも慣れていると語り、近年の軍事行動がますます技術によって駆動される状況となっていると説明。コンピューティングに基づく複雑なシナリオに興味を持つ人々を惹きつけるゲーミングサイトは、ADFがターゲットとすべき分野だったと強調しました。

また、ADFの広報は年間6,000人/500ポジションを超えるリクルート目標を達成すべく取り組んだ戦略的なアプローチにおいて、デジタル広告が最も有効な手段の1つだったと語っており、ゲーミングサイト以外に男性向けのライフスタイルを扱う情報サイト等への出稿を進めていることを明らかにしています。