2013年1月に悲願の18歳以上向けレーティングを導入したオーストラリアですが、予てからR18+クラス新設とは別のレーティング問題として、近年爆発的な増加を見せるモバイルとオンラインゲームに対して、国内のレーティングを一手に担う司法省の小規模な国立審査機関“Australian Classification Board”(以下:ACB)の審査が追いつかない状況が挙げられていました。(※ これまでACBは年間で平均約750本程度の審査を実施してきたが、2012年にAppストアで発売されたゲームの数は4万本を突破している)
そんな中、昨日オーストラリアのMichael Keenan司法大臣がモバイルとオンラインゲームを対象に、年々多用化と肥大化が進むレーティング審査の統合と合理化を図る国際団体“IARC”(International Age Rating Coalition:ブラジルの“ClassInd”や北米の“ESRB”、ヨーロッパと中東をカバーする“PEGI”、ドイツの“USK”を含む36ヶ国が利用している)への参加を正式に発表し、IARCのレーティング用オンラインツールを利用した容易な審査のテスト運用を来月から12ヶ月に渡って実施することが明らかになりました。
IARCのオンラインツールは、審査を申し込む開発者やパブリッシャーがゲームの内容に関するオンラインのアンケートに答えるだけでレーティング機関毎の軌範に適した分類が自動的に行われるというもので、ACBはテスト運用の一環としてIARCツールによるレーティングを監査し、不適切な場合にはIARCによるレーティングを無効化する権限を持つことが報じられています。
なお、今回の取り組みはオーストラリアのビデオゲーム産業団体IGEAのCEOを務めるRon Curry氏が2012年からIARCへの参加を請願していたもので、Ron Curry氏はMichael Keenan司法大臣の発表を受け、グローバルなレーティング区分ソリューションであるIARCツールの利用は、オーストラリアのゲーマーに適切な分類を保証するだろうと喜びのコメントを発表しています。
余談ながら、昨年IGNのインタビューに応じたRon Curry氏は、IARCを利用したレーティングツールが開発者のコストを必要としない一方で、ACBによる通常のレーティング審査に890~1,210オーストラリアドルの費用が掛かり、審査のためにゲームを自ら実証する場合には2,360オーストラリアドルもの審査費用が必要となる現状を明らかにしていました。
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