Ubisoft Montpellierがアーティストの直接的なゲーム開発への参加を掲げ完成させた2.5Dエンジン“UbiArt Framework”の登場を契機に、“Child of Light”や“Valiant Hearts: The Great War”が大きな成功を収め、大手パブリッシャーによるインディー的な小規模内部プロジェクトという新しいポートフォリオを作り上げたUbisoftですが、昨晩Yves Guillemot氏のAAA新作に対する見解をご紹介した英Guardian紙のインタビューには同社の小規模タイトルに関する話題も掲載されており、一定の予算内に収まるプロジェクトの開発に役員の認可を必要としないなど、一連の成功に関する興味深い取り組みが明らかになっています。
Ubisoftの内部開発に言及したYves Guillemot氏は、従来のAAA開発が続けられる一方で、小規模なチームによる実験的なプロジェクトのリリースを継続すると強調。続けて、Ubisoft Reflectionsを率いるPauline Jacquey女史がこういった安価なプロジェクトがYves Guillemot氏をはじめとする役員の承認を必要としないことを明かし、具体的に20万から30万ユーロ(約2,700万~4,000万円/22万~33万ドル規模)の予算内であれば開発チームに全ての決定権が委ねられると説明しています。
また、Ubisoft Reflectionsが開発を手掛けた可愛らしい3Dプラットフォーマー“Grow Home”はこういった背景から誕生した作品で、Pauline Jacquey女史が初めて作品を目にした時点で既に60%程度の開発が終了していたとのこと。
22万から33万ドル規模と言えば、中規模なKickstarterキャンペーンの初期ゴールに相当する予算であり、マーケティングやプロモーションを含まない純粋な開発予算と考えればそれ以上とも言える開発規模ですが、肥大化したAAAタイトルの開発が様々な事情から鈍化する一方で、Ubisoftが実現した小規模プロジェクトの体制は内部開発のメリットを活かした驚く程柔軟な取り組みであると言え、今度は一体どんな型破りな作品が登場するのか、さらなるラインアップに改めて期待が寄せられるところです。
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