ビジュアルのデグレードや野心的なコンセプトが作品に結実しなかったことが評価に繋がらなかった“Watch Dogs”や、ローンチ時の品質が致命的な問題となってしまった“Assassin’s Creed Unity”など、近年一部の大作ローンチにおいて苦戦が続いているUbisoftですが、“Tom Clancy’s Rainbow Six Siege”や“Tom Clancy’s The Division”、“Assassin’s Creed Syndicate”といった期待作の登場が控えるなか、同スタジオのCEO Yves Guillemot氏が英Guardian紙のインタビューに応じ、Ubisoftが“Watch Dogs”の失敗を受け、新作のアナウンスに対するアプローチを大きく変えたことを明らかにしました。
これは、新作アナウンス当初の誇大広告的なデモンストレーションと完成した製品の間にある種の落差があったことについてYves Guillemot氏が自ら言及したもので、氏はWatch Dogsが新しい技術を備えた新しいブランドの第1歩として、十分な品質のローンチを果たしたと考えていると前置きした上で、シームレスなマルチプレイヤーやモバイル/タブレットとの接続など、第1弾タイトルに対して余りにも多くの要素を盛り込みすぎたと説明しています。
さらに、“Watch Dogs”発表時のデモに対するユーザーの大きな反応が、リリース前の作品をお披露目する際のアプローチを改めて形作ったと語ったYves Guillemot氏は、E3 2015の開催に向けて“ターゲットのマシンで実際にプレイ出来るゲームを披露しよう”とチームに伝え、ゲーマーがすぐに自分の手でゲームがどんな作品か確かめられるよう取り組んだことを明かし、(デモ用のハイエンドPCではなく)実際の対応プラットフォーム上で動作しないものが危険であることは、前述した“Watch Dogs”の経験から学んだことだとアピールしています。
実際、Yves Guillemot氏が明言したとおり、E3では恒例のサプライズとしてアナウンスされた“Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands”を除いて、未発表新作“For Honor”を含む全ての作品を(一部クローズドを含め)プレイアブル出展したUbisoftですが、同様の取り組みとして“Assassin’s Creed Syndicate”におけるマルチプレイヤーやコンパニオンアプリの廃止など、抜本的な改善が平行して進められており、こういった取り組みが無事に実を結ぶか、発売が控える注目作の動向に改めて期待が掛かるところです。
なお、今年のE3において唯一プレイアブルではなかった“Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands”については、10月にフランスで開催されるParis Games Weekにてハンズオンデモが行われる予定とのこと。
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