Junction Pointの閉鎖を経て、現在はロード・ブリティッシュやGreg Zeschuk氏、Paul Sams氏、Richard Hilleman氏といったビデオゲーム産業の第一人者が講師として集うテキサス大学オースティン校Denius-Samsゲーミングアカデミーのディレクターとして後進の育成に注力しているお馴染みウォーレン・スペクター氏ですが、新たにPenny Arcade Expoが10月30日から11月1日に掛けてメルボルンで開催されるPAX Australia 2015の情報をアナウンスし、ウォーレン・スペクター氏が基調講演“storytime”に登壇することが明らかになりました。
今のところ、キーノートのトピックやテーマは不明ですが、講演は現地時間の10月30日午前に行われる予定となっています。
また、先日イギリスのgames誌がウォーレン・スペクター氏のインタビューを掲載し、“Deus Ex”シリーズの誕生について、非常に興味深いディテールを明らかにしています。
- 2000年にローンチを果たした“Deus Ex”の誕生に触れた氏は、当時中世ファンタジーなRPGとスペースマリンが活躍するFPSジャンルが支配的だったビデオゲームに疲れていたと語り、現実世界を舞台にしたRPGに取り組んだと説明。開発初日の段階で既に存在していた3つの中核を担う“Deus Ex”の柱を以下のように説明している。(※ 現在の新シリーズと比較しても興味深い)
- 善悪の二項対立を信じる人間をグレーなグラデーションに包まれた現実世界に放り込んだ場合どうなるか。
- 人々が噂する陰謀の数々(※ イルミナティやグレイ、エリア51など)が真実だった場合、その世界はどうなるか。
- 人間であるということは何を意味するのか、そして世界は機械とどう関係すべきか。
- Deus Exにおける陰謀論周りのアイデアはウォーレン・スペクター氏が提唱したもので、その後開発チームがSci-Fi的な世界観の構築を手掛け、初期のメンバーにはSteve Powers氏やKraig Count氏、その後Dishonoredを生むHarvey Smith氏といった開発者が参加したことが明かされている。
- 初代“Deus Ex”は、予てから明言されている通り映画“ブレードランナー”にインスパイアされたほか、2000年以前に世界中を熱狂させていた陰謀論を巡る騒動に興味があったことを明らかにしている。
- 初代“Deus Ex”のローンチに向けて、テスターやゲームイベントの来場者、ジャーナリストから高い評価を獲得し、 Ion Stormにある種の希望を与えたが、ウォーレン・スペクター氏はゴールデンマスターのディスクを前に1人机に座り、次のように考えたことを今も思い出すと語っている。「“Deus Ex”の戦闘がHalf-Lifeと比較されればIon Stormは潰える。Thiefのステルスと比較されれば、BioWareのRPGと比較されれば、これもIon Stormの死を意味する。しかし、一旦人々がこの作品を手に取れば、彼らは望むこと全てを行うことができる。」
氏は、この作品で世界を席巻しようと決意したことを挙げ、結果的に“Deus Ex”が大きな成功を果たしたと振り返っている。
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