先日、待望のローンチを果たした“Star Wars Battlefront”に続くEAの「スター・ウォーズ」コアゲームとして、予てから水面下で開発が進められているVisceral Gamesの新作ですが、新たに本作の開発を率いるお馴染みAmy Hennig女史(※ かつてNaughty DogでUnchartedシリーズを成功させた中心人物の1人)とJade Raymond女史(※ UbisoftのAssassin’s Creedを成功させた中心人物の1人)がMontreal International Game Summitの会場でDean Takahashi氏のインタビューに応じ、未だ具体的なディテールが全く報じられない“スター・ウォーズ”新作の開発やクリエイティブについて幾つか興味深い見解を提示しています。
Star Wars Battlefrontに続く“スター・ウォーズ”の新作が、これまでの映画シリーズに束縛されるものか、それとも広大なユニバースに開かれたものになるか、その方向性について言及したAmy Hennig女史は、Lucasfilmが人々に望むことの一つとして、銀河がスカイウォーカーのサーガよりも大きい存在であることを挙げ、銀河には語られるべき多くの物語が存在すると説明。
新たなサーガがエピソード7/8/9を以て終了する一方で、こういった(新たに語られるべき)物語はスタンドアロンの映画作品に見ることができると述べたAmy Hennig女史は、既に製作が決定しているローグ・ワンや若きハン・ソロのスピンアウト映画を例に挙げ、他の物語やキャラクター、世界に作品化される多くの余地が残されていることを提示した上で、新作開発における自身の役割とミッションが「どうやってより多くの物語を語ろうか」ということだったことを明らかにしています。
銀河における新しい何かに取り組んでいることを示唆したAmy Hennig女史は、新たなクリエイティブが決して完全な自由競争でないことを挙げた上で、銀河の歴史におけるある時期にこのキャラクターはこの場所に居合わせないなど、コミックや小説、ゲームを含め、あらゆる要素がフォースのように全てに結びつき、互いを接続させるスター・ウォーズ世界に織り込まれるよう、一年以上に渡ってLucasfilmと共に密接な取り組みを通じて、物語の肉付けを進めていると強調しました。
なお、Jade Raymond女史によると、Amy Hennig女史は一週間おきにLucasfilmを訪れており、前述した整合性のすりあわせを行うだけでなく、映画製作者とも銀河全体を巡るクリエイティブについて対話を持っているとのこと。
Star Wars Battlefrontが既存の映画に見られた“スター・ウォーズ”的体験のインタラクティブな到達点を目指した一方で、どうやら全く新しい物語(※ Star Wars 1313の設定を一部受け継ぐとも噂される)を手掛けていることが窺える今回のインタビューですが、Amy Hennig女史とJade Raymond女史の話題は、近年のビデオゲームにおけるプレイヤーと物語、インタラクション、経験、演出等にまつわるスイートスポット、もしくは配分の最適解やフォーミュラといった命題(※ 例えば人間味溢れる主人公が繰り広げる所謂ビデオゲーム的な大量殺人や、強固な物語を伝えることとインタラクティブの相反)にも及んでおり、昨今の話題作やこういった命題にチャレンジした幾つかの作品を挙げつつ、自らもこういった課題に取り組んでいることが記されています。ビデオゲーム史に名を残す重要な作品を生んだ2人が“スター・ウォーズ”の新しい物語と困難な命題にどんなアプローチを見せるのか、来る新作のお披露目に大きな期待が掛かるところです。
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