近年、ビデオゲームを芸術の新しい形態の1つと捉える動きが本格化する一方で、歴史的な価値を持つドキュメントの重要性や失われる膨大な資料の収集と保存にまつわる問題が浮上する状況となっていますが、新たにテキストアドベンチャーの歴史にスポットを当てたドキュメンタリー映画“Get Lamp”の監督を務めたJason Scott氏が、“Zork”シリーズやゲーム版“The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy”(銀河ヒッチハイク・ガイド)、“Planetfall”シリーズといったアドベンチャー作品で知られる「Infocom」の貴重な資料コレクションをオンラインアーカイブ“The Infocom Cabinet”として公開しました。
今回お披露目された膨大な数の資料は、“Get Lamp”の製作時に、Jason Scott氏がInfocomを支えた中心人物の1人Steve Meretzky氏から譲り受けたもので、Jason Scott氏が数ヶ月を掛けて9,000ページにも及ぶドキュメントを全て600dpiでデジタル化したデータの一部が整理され、オンラインアーカイブとして閲覧可能となっています。また、オリジナルのドキュメントは現在スタンフォード大学のライブラリに所蔵されているとのこと。
今回公開されたドキュメントには、当時のスタジオ内部や開発者、イベントブースを撮影した80年代の写真や、当時の販売ランキングが広告データ確認できる広告関連資料、開発スケジュール、累計を含む販売本数や売上げまで確認できるセールスデータといったビジネス関連の非常に興味深い資料に加え、代表作の開発資料が多数含まれており、1981年から87年におけるビデオゲームのデザインプロセスや試行錯誤といった貴重な足跡を窺い知ることができる非常に有用なアーカイブとなっています。
■ “The Infocom Cabinet”に含まれるビデオゲームの開発資料
- Planetfall (1983) (パート1、パート2)
- Sorcerer (1984)
- The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy (1984)
- A Mind Forever Voyaging (1985)
- Leather Goddesses of Phobos (1986)
- Stationfall (1987)
- Zork Zero: The Revenge of Megaboz (1988)
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