カリスマ的なゲームデザイナーの1人として知られる一方で、サービス精神旺盛な愛すべきビッグマウスぶりが“Godus”を巡る論争を激化させ、ビデオゲーム産業において(近年ますます顕著な)ソーシャルメディアの暴徒によって多くを失う最初期の著名人となったピーター・モリニューですが、昨年11月にローンチを果たした新作“The Trail”の成功に伴う氏の今後やメディアとの関係に注目が集まるなか、モリニューが実に2年2ヶ月ぶりとなるメディアのインタビューに応じ、「Legacy」と呼ばれる未発表新作の開発を進めていることが明らかになりました。
これは、glixelがモリニューのロングインタビューを掲載したもので、現在の自分がデザイナーやプロデューサーではなく、コーダーだと語ったモリニューは、初代のBlack & White以来、およそ17年ぶりに自身の作品を自らコーディングしていることを明かし、最初期の代表作であるポピュラスを手掛けていた頃のような試行錯誤を繰り返していると説明。この新作を“Legacy”と呼んだモリニューは、最新作の具体的なディテールを伏せ、自身の功績の1つがこれまでに試みたジャンルの豊富さであることを挙げた上で、“Legacy”がこれまでと非常に異なるジャンル付けの困難な作品であることを強調しています。
なお、対応プラットフォームが現段階で決まっていないことを明かしたモリニューによると、現在は一先ず簡単なマウス操作の実装に注力しているとのこと。
余談ながら、glixelのインタビューはモリニューのキャリアや個人的にも関係の深いSean Murray氏と“No Man’s Sky”の紛糾に関する同情的な見解、VRに対する期待、メディアの報道に対する胸中とこれからの関係、“Godus”の紛糾から得た経験を経て見直した自信やチームとの関係、これまでの波瀾万丈なキャリアに対する思いなど、多岐に渡る貴重な発言が掲載されていますので、興味がある方は一度チェックしておいてはいかがでしょうか。
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