今年4月に初のトレーラーがお披露目され、人類最後の都市を舞台にソーシャルサバイバルとでも言うべき都市全体のサバイバルと運用を描く独創的な設定が話題となった11 bit studiosの新作「Frostpunk」ですが、新たに本作初のスクリーンショットが公開され、都市の気温や幾つかのリソース、何らかの炉から放射状に拡がるミッドガル風の都市建設、市民の不満と希望に関係するバー、生存者達の作業割り当て、児童労働を含むスキルツリー的な法の適用など、興味深いディテールの一端が確認できる多数のイメージが登場しました。
■ 再掲:“Frostpunk”のディテール
- “Frostpunk”はPC向けのシングルプレイヤー作品で、2017年後半発売予定。開発はThis War of Mineを生んだポーランドの“11 bit studios”。“Frostpunk”の開発規模は、僅か12名だったThis War of Mineに対して60名規模にまで拡大している。
- “Frostpunk”は、極限状態におかれた人々に何ができるか、社会がいかに存続しどんな変化を見せるかといった問いに着目するサバイバル作品で、プレイヤーは蒸気を動力とする人類最後の都市を統べるリーダーとなり、都市と人類を存続させるべく社会を監視しつつ、資源を管理し、曖昧で困難な決定を下さなければならない。例えば、極限状態においては、モラルが生存を妨げる場合があり、ここには人間性と引き替えに強さを得て存続することが何を残すか、或いは文化とは何かといった議論が生じる。シニアライターのPawel Miechowski氏によると、11 bit studiosは“Frostpunk”のジャンルを社会サバイバルと呼び始めているとのこと。
- “Frostpunk”のサバイバルは、都市建築シムがベースとなっており、プレイヤーは周辺の氷を利用し動力となる蒸気を供給する都市の建築と拡張を図る。プレイヤーが構築可能な都市の一例がCGIトレーラーの最後に確認できる。
- “Frostpunk”は都市建築シム要素を持つが、都市に犯罪の問題が生じる場合に警察署を幾つか建築することで解決するような所謂SimCity的なアプローチは存在せず、何らかの犠牲を伴うような重大な結果をもたらす決断と取引を特色とする。11 bit studiosによると、プレイヤーが単純なタスクに直面するようなゲームは望んでいないとのこと。
- 11 bit studiosは、“Frostpunk”がプレイヤーの精神を引き裂くモラル選択をもたらすと説明しており、極限状態におけるサバイバル、アマゾンの探検や深い山中に墜落した飛行機事故の生存者達などを参考に挙げ、冷酷なサバイバルを描くことに尻込みはしないと強調している。
- “Frostpunk”のプレイ環境は都市の境界に制限されず、プレイヤーは新しいエリアを調査し、資源を発見するために未開の荒野へ調査グループを派遣することができる。
- 今年6月のE3前後にゲームプレイがお披露目される予定。コンソール版の対応も未決定ながら検討中。
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