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2013年の“Gunpoint”に続いて、昨年9月に発売された“Heat Signature”が再び高い評価を獲得したお馴染みTom Francis氏ですが、昨年末から氏が“Tiny Ex-Cons”のコードネームで進捗をちらりと紹介していた謎のプロジェクトに注目が集まるなか、本日新作「Tactical Breach Wizards」のお披露目が行われ、隊員全員がなぜか魔法使いの特殊部隊によるCQBを描くXCOM風のストラテジーを開発していることが明らかになりました。

“Tactical Breach Wizards”は、ギャングと人質が存在する部屋へのブリーチングをテーマに描くターンベースストラテジーで、スコープを備えた杖やローブとケブラーベストの着用など、馴染み深いファンタジー装備と現代的な武器を組み合わせて用いるクラスベースの魔法使いを特色としています。

Tom Francis氏によると、この奇妙な組み合わせは、重くシリアスなCall of Dutyタイプのミリタリーシューターを、何らかの理由で隊員全員が魔法使いになってしまった主人公達で描けば面白くないかという冗談がきっかけで誕生したもので、昨年からプレイしていた“XCOM 2”が非常に面白く、同時に幾つか明確な問題点を見つけたことが重なって“Tactical Breach Wizards”が生まれたとのこと。

“Tactical Breach Wizards”は、隊員それぞれの行動を予め決定し、その結果を確認した上で、一旦ターンの最初に時間を巻き戻し、隊員全員が同時に行動する独自のルールを採用するほか、満足な結果が得られるまで何度も巻き戻しと命令の変更を可能にする不確実さを排したシステムを特色としているものの、開発はかなり初期のプロトタイプ段階にあり、今後全く異なるタクティカルゲームになる可能性やプロジェクトが実現しない可能性も残されているとのこと。

なお、発表に併せて公開されたどこか見覚えのあるアートワークは、GunpointとHeat SignatureのアーティストJohn Roberts氏が手掛けており、Tom Francis氏の新たなプロジェクトに大きな期待が掛かる状況となっています。