Bethesdaがウエストワールドシム「Westworld」の販売差止を求め“Behaviour”と“Warner Bros.”を提訴

2018年6月23日 10:36 by katakori
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「Westworld」

先日、“Fallout Shelter”に似たシステムで人気ドラマ“ウエストワールド”を再現するデロスパーク研修シミュレーションとして国内外でローンチを果たした「Westworld」ですが、新たにBethesdaがこの“Westworld”を巡り、損害賠償と販売停止を求め開発元の“Behaviour Interactive”とパブリッシャーである“Warner Bros. Entertainment”を提訴していたことが明らかになりました。

(注:問題となっている“Westworld”と“Fallout Shelter”は、何れもBehaviour Interactiveが開発を担当。Behaviourの元CEOを含むFallout Shelterの開発チームは、2015年6月のFallout Shelterローンチを経て、2015年12月に“Bethesda Game Studios Montreal”としてBehaviourから独立し、Bethesda傘下となっていた)

これは、“Westworld”がローンチを迎えた6月21日に、Bethesdaがメリーランド州の連邦地方裁判所に訴えを起こしたもので、しばしば見られるデザインや外観の類似による商標の侵害ではなく、Bethesdaが著作権を持つコードや同社のIPと商標に属する広範囲なアセット(デザインやアートワーク、レイアウト、素材、ゲーム機能、アニメーション等を含む)の盗用や不公正な競争、企業秘密の悪用を主張しており、コードの流用を示す証拠として、“Westworld”のデモに初期“Fallout Shelter”の視点とカメラに関するバグが全く同じ形で存在した旨を報告しています。(※ このほか、地下施設のレイアウトやクローズアップ機能、ビジュアルエフェクト、チュートリアルの技法、キャラクターのレイアウト、アイコンの流用、UIデザイン、シェーダー、移動アニメーション、アセットなど、数多くの盗用とアセット流用を示す箇所が実例を上げてまとめられている)

Bethesdaは、今回の提訴に当たって“Westworld”の販売差止と開発、サポートの停止に加え、損害賠償を求めており、今後の動向に注目が集まる状況となっています。

なお、Varietyの確認に応じたBethesdaは、提訴が事実であることを認めており、前述した主張を改めて提示した上で、Bethesdaが自身の価値あるIPと法的な権利を精力的に保護し、これが侵害される場合は常に法的な対応を進めると強調しています。

参考:Bethesdaがメリーランド州連邦地方裁判所に提出した訴状
情報元:Variety, PCGamesN

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