リリースが目前に迫るiOS版「グウェント ウィッチャーカードゲーム」の先行プレイレポート、日本語版を含むローンチは10月29日

2019年10月28日 23:01 by katakori
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「GWENT: The Witcher Card Game」

今年3月下旬にスマートフォン対応が正式にアナウンスされ、2019年10月29日のiOS版ローンチがいよいよ目前に迫る人気F2Pカードゲーム「グウェント ウィッチャーカードゲーム」ですが、来るiOS版のリリースに先駆けてCD PROJEKT REDより先行アクセスを提供頂き、先だって行われたクローズドベータに続いて製品版に近い日本語化済みのiOS版を一足先にプレイすることができました。

という事で、今回はいつでもどこでも気軽に“グウェント”が楽しめるモバイル版のプレイレポートとインプレッションをご紹介します。

参考:先日公開されたiOS版“グウェント”のアナウンストレーラー

「グウェント ウィッチャーカードゲーム」とは

まだ本作をプレイしていない方のために、改めて作品の概要をまとめておくと、「グウェント ウィッチャーカードゲーム」は、お馴染み「ウィッチャー」シリーズの世界を舞台に繰り広げられる戦略性の高いカードゲーム、所謂CCGと呼ばれるジャンルのF2Pタイトルで、プレイヤーは“ウィッチャー”世界の個性豊かな登場人物や兵士達を擁する様々な勢力を率いて、1対1のデュエルを戦います。

“グウェント”は、元々傑作RPG“ウィッチャー3 ワイルドハント”のゲーム内に登場し人気を博した本格的なミニゲームでしたが、「グウェント ウィッチャーカードゲーム」は、このミニゲームをスタンドアロンのコレクティブ系カードゲームとして大幅に強化したスピンオフ作品で、CCG分野において一般的な“マナ”システムや相手リーダーのライフを奪うことで勝敗を決するシステムを採用せず、手札のデッキとカードを用いて自軍の前線を構築し、より多くのポイントを獲得した勢力が勝利を得るラウンド制(最大3ラウンドの2本先取)のゲームを大きな特色としています。

「GWENT: The Witcher Card Game」
“グウェント”の戦場となる盤面、既存のPC/コンソール版と同様のレイアウトながらiOSでも十分に見やすい

戦場を模した2つの列、“近接”列と“間接”列にそれぞれ手札を配置しながら自軍の前線を構築する“グウェント”は、その美しい盤面の存在感もあって、まるでボードゲームをプレイしているかのような戦略と駆け引き、緊張感のある戦いが楽しめる希有なカードゲームと言えるでしょう。

「グウェント ウィッチャーカードゲーム」は、2016年6月のお披露目と2017年5月下旬のパブリックベータ入りを経て、2018年10月にPCとコンソール向けの製品版ローンチを果たしており、ゲームのシステム全体を見直す大規模な刷新を含む継続的な改善と調整を重ね、カードゲームとして十分に完成しているだけではなく、新勢力や多彩なカードを導入する3種の拡張パックが既にリリース済みで、数多あるF2Pカードゲームの中でも突出して品質の高い、最高峰のタイトルの1つであることは間違いありません。

「GWENT: The Witcher Card Game」
基本がしっかり分かる本格的なチュートリアルも用意されている

iOS版「グウェント ウィッチャーカードゲーム」のインプレッション

「GWENT: The Witcher Card Game」
カードが得られるタルを開封したところ、フォントサイズも読みやすく調整されている

まもなく世界的なローンチを果たすiOS版「グウェント ウィッチャーカードゲーム」は、既にリリース済みのPCやコンソール版とのクロスプレイに対応するだけでなく、GOG Galaxy経由でPC版の進捗と購入がシームレスに共有される文字通りの最新版で、現行の製品版と同等の機能や3種の拡張パックを含む全てのコンテンツが利用可能です。

今回筆者はiPhone 7 PlusでiOS版のグウェントをプレイしましたが、グラフィックスの品質は既存のPC/コンソール版とまったく遜色がなく、パフォーマンスも十分。何よりタッチ操作とカードゲームの相性の良さもあって、何も迷う事なくスマホでのプレイを楽しむことができました。

“グウェント”は、盤面やデッキビルダー、各種メニューを含む全体の情報量が非常に多いため、十分な可読性が確保されるか心配していましたが、実際のところは“Homecoming”アップデートにて刷新された盤面の2列化も功を奏し、プレイアビリティやアクセシビリティを損なうことなく直感的なプレイを実現する操作周りの細かな配慮が確認できました。(※ Homecoming以前の3列仕様だと、モバイル化にあたって相当な規模のデザイン変更が必要だったと容易に想像できます)

「GWENT: The Witcher Card Game」
こちらはデッキビルダーのUI、コンパクトに必要な要素とUIがまとめられている
「GWENT: The Witcher Card Game」
デッキビルダー上でカードの詳細情報を表示したところ、中央と右のブロックは個別にスクロール可能

最も情報量が多いデッキビルダーについては、既存のPC/コンソール版と同等の機能を保持しつつ、レイアウトを見直したミニマルなインターフェースが新たに用意されており、既存のプレイヤーであればこちらも問題なく利用できるでしょう。

一方、報酬手帳については、各種ツリーおよび勢力/キャラクター/シーズン一覧のメニューが非常に細かく、細部やノードのタッチがやや困難ですが、これらについては専用のボタンとピンチ操作による拡大・縮小が可能で、こちらも十分な対応が図られています。

「GWENT: The Witcher Card Game」
参考:報酬手帳のツリー、このサイズだと小さなアイコンの選択がやや難しい
「GWENT: The Witcher Card Game」
参考:報酬手帳はボタンとピンチ操作による拡大縮小が可能、これで細かい箇所も確認できる

ただし、iOS版で初めて“グウェント”をプレイする場合、前述のデッキビルダーを含む一部のメニューの多くが文言を廃したアイコン付きのボタンで構成されているため、(元来のUI/UXにおける複雑さも相まって)最初はやや戸惑いを感じるかもしれません。本作はF2Pタイトルですから、可能であればコンソールやPC版と照らし合わせながら確認するのも1つの手でしょう。

なお、ゲームプレイに必要となる最低限の情報については、20分程度でゲーム全体の概要を分かりやすくまとめた本格的なチュートリアルが用意されており、前述のUIについてもさほどクリティカルな問題ではないことから、一旦覚えてしまえばPCやコンソール版となんら変わらないゲームプレイを楽しむことができます。

一方、iOS版「グウェント ウィッチャーカードゲーム」の素晴らしい点は、もちろんいつでもどこでも、気軽に“グウェント”が楽しめる点にあります。今回は早期アクセス専用のアカウントでプレイしましたが、既存のPCアカウントと連携し、コンパニオン的に活用すれば、そこにバラ色の“グウェント”生活が待っていることは間違いありません。

いつでもどこでも対戦できる気軽さもさることながら、ちょっとした時間を利用したデッキの調整や作成、報酬手帳の利用、カードの整理・生成、タルの開封、依頼の管理といったあれこれは、プレイの体験そのものを向上させる、麻薬的な楽しさと優れたQoLをもたらしてくれます。

また、「グウェント ウィッチャーカードゲーム」が持つ大きな魅力の1つに、報酬手帳や個々のカードを軸とする異様に充実した他に類のない広範囲なロアの数々が挙げられます。

奥深いコンボやシナジー、多種多様な戦術が存在する本格的なカードゲームとしてプレイするもよし、素晴らしい仕上がりのアートワークや見事なアニメーションで描かれた推しキャラを愛でるもよし、やりこみがいのあるロアを探究して底のない沼にはまり込むもよし、いつでもどこでもプレイする場所を選ばないiOS版「グウェント ウィッチャーカードゲーム」は、CCGジャンルとウィッチャーに興味がある方へ自信を持ってオススメできる逸品です。

ヘンリー・カヴィルが主演するNetflixのドラマ化やNintendo Switch版の発売で“ウィッチャー”が気になっている方、この機会に何れかのバージョンを手に取り一先ずチュートリアルと数戦のトレーニングマッチを体験してみてはいかがでしょうか。

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