近年、PC向けのXbox Game Pass拡充をはじめ、“Age of Empires”シリーズの新エディションや“Halo: The Master Chief Collection”、“Microsoft Flight Simulator”、“Gears Tactics”など、PCゲーミング向けの対応を強化しているMicrosoftですが、先ほどXbox Game StudiosのボスMatt Booty氏がXbox Wireを更新し、PCゲーミングに対する取り組みのさらなる強化を報告。バックエンドのQoL改善に加え、XboxとPC版「Halo Infinite」のクロスプレイ/クロスプログレッション対応、さらに現在も支配的なSteamに対する大きなアドバンテージとなる開発者向けの大幅な利益配分増を実施することが明らかになりました。
■ MicrosoftがアナウンスしたPCゲーミング向けの新たな取り組みと改善
- 今年後半の「Halo Infinite」リリースに併せて、Xbox OneとXbox Series X|S、PC間でマルチプレイヤーのクロスプレイとクロスプログレッションに対応。これによりマルチプレイヤーのカスタマイズや進捗が全対応プラットフォーム間で共有される。
- PC版「Halo Infinite」は、ウルトラワイド/スーパーウルトラワイドモニタ対応、トリプルキーバインド、広範囲なグラフィックスオプションといった固有の改善が導入される。
- PC版「Halo: The Master Chief Collection」のユーザーベースが1,000万人を突破。
- Xbox Game BarをはじめとするPCゲーミング体験の向上や機能の提供を定期的・継続的に実施。
- ストアフロントにおけるインストールの信頼性向上やダウンロード速度向上を含むPCゲーマー向けのQoL改善を進めている。これについては、近日中に続報がアナウンスされる予定。
- 開発者達に対する支援の一環として、2021年8月1日より、MicrosoftストアにおけるPCゲーム販売の利益分配を現状の70%から88%へと引き上げる。(※ 直接的な競合であるSteamの利益分配は、売り上げに応じた変動制を採用しており、1,000万ドル未満は70%、1,000万ドル以上は75%、5,000万ドルに達すると80%となる。これを考慮すると、今回の一律88%は開発者にとって極めて大きなアドバンテージと言える)
- 1,000作品を超えるDirectXベースのゲームでPC向けAuto HDR技術のテストを実施中。
- Xbox Series X|Sに搭載されたDirectStorage技術をPC向けに導入し、ロード時間の大幅な短縮とより広大で詳細なバーチャル世界の実現を可能にする。
昨今、Xbox Game Pass対応タイトルの拡充によるアドバンテージが確かに大きくなっているMicrosoft StoreのPCゲームですが、現状のストアフロントは、インターフェース/UXから一覧性・検索機能、インストール周りの利便性、バックエンドの仕様に至るまで、タイトルラインアップを除くほぼ全ての要素が残念ながらプラットフォームとして十分な品質に達しておらず、今回Microsoftが掲げた取り組みの強化が実際に実りあるQoLの向上に結びつくか、野心的なアプローチに大きな期待が掛かるところです。
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