新生“3D Realms”の新作として、2020年9月にアナウンスされたものの、その後続報が途絶えていたカルトクラシックの現世代向けリマスター「Rise of the Triad Remastered」ですが、新たに3D RealmsとApogee Entertainmentがプレスリリースを発行し、本作の発売時期を報告。2022年内にPS4とXbox One、Nintendo Switch、PC向けの発売を予定していることが明らかになりました。
また、今回の発表に伴いApogee Entertainmentが本作のパブリッシングを担当することが判明しています。
(2013年の同名リメイクではなく)95年のオリジナルを現世代に復活させるリマスター版“Rise of the Triad”の詳細は未だ不明ですが、新たにワイドスクリーンやマウスルック対応、クラシックモード、マルチプレイヤーの刷新といった改善を導入することが報じられていました。
余談ながら、今回パブリッシングを担当する「Apogee Entertainment」は、オリジナルのApogee Softwareと旧3D Realemsの父Scott Miller氏と旧3D Realemsを率いたTerry Nagy氏が昨年4月に“Apogee Software, LLC”をリブランドしたスタジオで、元祖インディーパブリッシャーとしての活動を本格的に再開し、サバイバルプラットフォーマー“Residual”や過激なサイバーパンクFPS“Turbo Overkill”、ファンタジー系のオープンワールドサンドボックス“Elements”といった新作の販売を担当することが知られていました。
加えて、現在の「3D Realms」は、2014年に当時Interceptor Entertainmentの親会社だったSDN Investが(前段のLLCとは異なる)“Apogee Software, Ltd”を買収し誕生した新スタジオで、実際のところ中身は当時のInterceptor Entertainmentそのものであり、Interceptorの創設者Frederik Schreiber氏が実質的なリーダーとしてVP兼製作総指揮を兼任。一方、旧Interceptorは、その後“Slipgate Ironworks”に名称を改め、CEO Frederik Schreiber氏の下で様々な作品の共同開発を担当(※ “Slipgate Ironworks”の名称は、かつてロメロが設立したスタジオの商標を獲得し採用したもので、現在のロメロと直接的な関係はない)。現在は2021年8月に報じられた“Embracer Group”による買収を経て、現“3D Realms”および“Slipgate Ironworks”ともにSaber Interactiveグループ傘下のスタジオとなっています。
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