昨日の“Xbox & Bethesda Games Showcase 2022”にて遂に本格的なお披露目を果たし、15分に及ぶ解説入りの壮大なゲームプレイ映像が登場した「Starfield」ですが、今回明らかになった情報が余りに多岐にわたり、ロマン溢れる内容だったことから、一先ず気になるシーンに加え、映像から判明したバックグラウンドやTraits、スキル、星系/惑星/衛星、研究プロジェクトといった要素のディテールをまとめてみました。
まとめが余りに大きくなってしまったことから、一先ず今回は拠点建築と宇宙船建造以外の要素に焦点を当ててあります。
こちらは、画面右下に表示される(Starfield限定版に附属する特典腕時計の機能を模したものと思われる)円形のHUD。通常時(左)とスキャン時(右)で表示される情報が変化しています。
通常時のHUDには、惑星/衛星の名称と酸素量らしきバー、昼夜サイクルの状況らしき天体の満ち欠け、北を指していると思われるインジケーター、目標地点の方向がコンパクトにまとめられています。
スキャン時のHUDには、所在地の概要(ここでは惑星Anselonの月Kreet)に加え、現在の気温、酸素濃度、重力の数値が確認できるほか、目標地点までの距離と方向がより分かりやすく表示されます。
本作では、Argos Extractorsと呼ばれる企業の従業員情報を生成するという体でキャラクターメイキングが行われます。
キャラクターメイキングは大きく5つのカテゴリ、バイオメトリック認証IDとボディ、フェース、バックグラウンド、特性(Traits)に分類され、非常に細かなカスタマイズが可能となっています。
■ キャラクターのバックグラウンド
プレイヤーキャラクターの出自を選択することで、スタート時に異なるスキルが3種獲得できます。
現段階で判明しているバックグラウンドのラインアップと概要は以下。
- Beast Hunter:ビーストハンター
- Bouncer:用心棒
- Bounty Hunter:賞金稼ぎ
- Chef:シェフ、以下に詳細有
- Combat Medic:コンバットメディック、以下に詳細有
- Cyber Runner:サイバーランナー、以下に詳細有
- Cyberneticist:サイバネティシスト、以下に詳細有
- Diplomat:外交官
- Explorer:探検家
- Gangster:犯罪組織の一員
- Homesteader:入植者
- Industrialist:企業家
- Long Hauler:詳細不明、宇宙を飛び回る運送業者か
- Pilgrim:巡礼者/流浪人
- Professor:教授
- Ronin:浪人
また、一部のバックグラウンドについては詳細な内容と割り当てられるスキルの種類が判明しています。
- Chef(シェフ):多くのエイリアンを食材にし、舌の肥えた人々に料理をふるまった
- GASTRONOMY:特別な料理や飲み物が作れるほか、研究所で追加のレシピが獲得できる
- DUELING:近接武器のダメージが10%増加
- WELLNESS:30ポイントの追加ヘルスが得られる
- Combat Medic(コンバットメディック):敵に立ち向かうことを恐れはしないが、それよりも仲間を大切にしたい
- PISTOL CERTIFICATION:ピストルのダメージが10%増加
- MEDICINE:Med Packの回復量が10%向上
- WEIGHT LIFTING:運搬可能な重量が10kg増加
- Cyber Runner(サイバーランナー):メガコープの権力や名声、利益のために内外で働き、良心を犠牲にしてきた
- PISTOL CERTIFICATION:ピストルのダメージが10%増加
- SECURITY:Advanced Lockのハッキングを試みることができるほか、自動解除を2度試行できる
- PERSUASION:会話チャレンジの成功率が上昇する
- Cyberneticist(サイバネティシスト):コロニー戦争においてベテラン兵士がインプラントや身体強化を利用できるようになったが、君はもっと大きな未来を見据えている。人と機械が一つになること
- MEDICINE:Med Packの回復量が10%向上
- ROBOTICS:ロボットとタレットに与えるダメージが増加
- LASERS:レーザー武器のダメージが10%増加
- Diplomat(外交官):戦争が終わり、星系は平和に包まれた。平和を守るために静かな戦いを繰り広げた外交官達によって協定が結ばれ、彼らの言葉によって多くの命が救われたのだ
- PERSUASION:会話チャレンジの成功率が上昇する
- DIPLOMACY:プレイヤーと同レベル以下の敵NPCを強制的に戦闘不能にできる
- BARGAINING:アイテムを5%安く購入し、10%高く売却できる
■ キャラクター作成時に3種選択可能な特性(Traits)
キャラクターメイキングの最後に出自と過去に関わる特性(Traits)が3つ選択でき、それぞれに異なる利点と欠点が用意されています。
既に幾つかの内容が判明しており、異なる勢力や宗教の特性と併用不可となるものが幾つか存在するほか、本作には少なくとも3つの異なる宗教(EnlightenedとSanctum Universum、Great Serpent)が登場する様子で、こちらも興味深い点だと言えそうです。
- Introvert:一人の時間を愛する内向的な人物。一人で冒険している際、耐久力が増加し、仲間と共に冒険している場合は耐久力が低下する。(Extrovertとの併用不可)
- Kid Stuff:両親が健在で実家に立ち寄ることができるが、稼いだ金の10%が自動的に引き落とされ、両親に送金される。
- Neon Street Rat:歓楽街ネオンの貧しい危険地帯で育った。ネオンの一部ミッションで特別な会話オプションやより良い報酬が得られるが、他の勢力から掛けられる懸賞金が大幅に増加する。(他の派閥の忠誠心Traitとは併用できない)
- Raised Enlightened:Enlightenedの一員として育った。Enlightenedの店で大きな割引が適用されるが、Sanctum Universumの店は利用出来なくなる。(他の宗教Traitとは併用できない)
- Raised Universal:Sanctum Universumの一員として育った。教会の店で大きな割引が適用されるが、Enlightenedの店は利用出来なくなる。(他の宗教Traitとは併用できない)
- Serpent’s Embrace:Great Serpentを崇拝して育った。Gravジャンプによって一時的にヘルスと耐久力が高まるが、これは中毒のようなもので、定期的にジャンプし続けないとヘルスと耐久力が低下する。(他の宗教Traitとは併用できない)
- Spaced:体が宇宙に順応している。宇宙空間でヘルスと耐久力が増加し、地上では減少する。(Terra Firmaとの併用は不可)
- Starter Home:平和な月に小さな家を所有しているが、GalBankに5万クレジットの住宅ローンが課される。
「Starfield」のスキルは、5つのカテゴリ“Physical”と“Social”、“Combat”、“Science”、“Tech”に分類され、それぞれに16~20種程度の異なるスキルが属しています。
今のところ、スキルの進行や取得に関する詳細は不明ですが、今回の映像からは、各スキルに固有のランクが存在すること、ランクの進行が固有のチャレンジに基づいていること、ランクチャレンジを満たしたランクの強化にスキルポイントが必要になるといったディテールが確認できます。
また、今回の映像に登場したスキルは何れも最大4ランクで、最大ランク到達時にスキルアイコンが派手に変化する様子なども見られます。
スキルの一部は前述したバックグラウンドにも含まれていましたが、スキルの紹介シーンでは以下のような戦闘系スキルのラインアップと詳細が判明しています。
- Marksmanship:詳細不明、ADS射撃関連の強化か
- Particle Beams:詳細不明、ビーム武器用のスキルか
- Rapid Reloading:リロード速度の改善。ランク4で通常の2倍の速さで武器をリロードするチャンスが得られる。ランク4のチャレンジは空のマガジンを150本リロード。
- Sniper Certification:スナイパーライフルによる攻撃の強化。ランク1はスコープ付き武器がより安定し、横揺れが少なくなる。
- Targeting:腰だめ撃ち強化か。ランク3で非ADS時の射撃精度と射程距離が大幅に改善。ランク3のチャレンジは腰だめ撃ちで敵125体撃破。
- Heavy Weapons Certification:ヘビーウェポン強化。ランク4でヘビーウェポンのADS時にダメージ耐性が30増加。ランク4のチャレンジはヘビーウェポンで敵250体撃破。
- Demolitions:爆発物強化。ランク3で爆発ダメージが30%、爆発半径が30%増加。ランク3のチャレンジは爆発物による敵125体撃破。
- Ballistics:一般的な銃弾を使用する武器の強化と思われる。ランク4でBallistic武器の射程距離が30%増加。ランク4のチャレンジはBallistic武器で敵250体撃破。また、このスキルについては各ランクの強化内容が以下のように判明している。
- ランク1:Ballistic武器のダメージが10%増加
- ランク2:Ballistic武器のダメージが20%増加
- ランク3:Ballistic武器のダメージが30%増加
- ランク4:Ballistic武器の射程距離が30%増加
「Starfield」には、研究開発用のラボが存在し、以下のようなカテゴリに固有の研究プロジェクトが用意されています。
- PHARMACOLOGY:薬理学、医療関連や身体的なパフォーマンスの拡張に関する研究が含まれている模様
- FOOD AND DRINK:食べ物と飲み物。シェフのバックグラウンドに、研究施設で追加のレシピが獲得できるスキル“GASTRONOMY”が含まれていた。
- OUTPOST DEVELOPMENT:拠点建築用の研究と思われる。
- EQUIPMENT:防具を含む装備品関連の研究。
- WEAPONRY:武器の研究。以下にプロジェクトの一覧有り。
今回の映像では、ラボを利用して武器の研究プロジェクトを割り当てる様子が収録されており、一部プロジェクトのラインアップと概要が判明しているほか、上位MODの研究には同種の下位MODを研究する必要がある仕組みが判明しています。
- BARREL MODS 1:バレルMOD。研究に必要資源は鉄20とニッケル20、シーリング材10
- BARREL MODS 2:バレルMODの2段階目
- GRIP MODS 1:グリップ用MOD
- GRIP MODS 2:グリップ用MODの2段階目
- GRIP MODS 3:グリップ用MODの3段階目
- OPTICS AND SIGHTS MODS 1:光学機器/照準用MOD
- OPTICS AND SIGHTS MODS 2:光学機器/照準用MODの2段階目
- OPTICS AND SIGHTS MOOS 3:光学機器/照準用MODの3段階目
- MUZZLE MODS 1:マズルMOD
- MUZZLE MODS 2:マズルMODの2段階目
Todd Howard氏は、「Starfield」に100を超える星系が登場すると説明していますが、今回の銀河マップには、はっきりと太陽系(SOL、Solar System)の存在が示されています。
また、お披露目映像にはどうやら地球と火星らしきロケーションが存在しており、「Starfield」が今ある現実世界の直接的な未来を描くSci-Fi作品であることが改めて確認できます。
このロケーションの詳細は不明ですが、地球人類の宇宙進出を称える歴史博物館、もしくはケネディ宇宙センター的な施設のように見えます。
手前には、アポロ計画で使用された月面探査車、中央にはマーキュリー計画で打ち上げられたアトラス9号/Faith 7の再突入カプセル、その右側にはアポロ11号の司令船カプセル、画面左には馴染み深いアポロ11号の月着陸船がはっきりと鎮座しています。
また、施設内の横断幕には、本物のデザインをイタリックにアレンジしたようなNASAのロゴも確認でき、未来の地球がどんな運命を辿ったのか非常に気になるところ。
こちらは砂だらけの地表で朽ち果てた機械を見つめる主人公。なんと、14年に渡って火星探査を行い2018年6月に応答が途絶えた偉大な探査車“オポチュニティ”が登場しています。凄い、早く会いに行きたい!
つまり、ここは火星だと思われますが、どうやら2330年になってもテラフォーミングは実現していない模様。
シーンの流れを見るにここも恐らく火星ではないかと思われます。青い夕焼けのような現象を見事に再現しているのが非常に印象深いです。(※ 火星の大気は主に二酸化炭素で、大気圧が極めて低く、細かなちりが大気中を漂いやすいことから、ミー散乱が生じやすく、赤い微粒子によって赤の波長が散乱することで、青い夕焼けが生じています)
今回の映像には多くの惑星/衛星の地表や景観が確認でき、それぞれにカラーグレーディング的な色味の違いが見られますが、こういった違いが単なる雰囲気の添え物ではなく、前述のように大気中の成分や大気圧、惑星環境に基づく影響を考慮したものだとしたら、1000を超える惑星/衛星の探索がより科学的で楽しいものになりそうです。(今回の映像に幾つか登場した“大気が全く存在しない地表”では可視光線の散乱が生じていないパキっとした光と影の描画が確認できるため期待値は高そうです)
今回の映像では、(太陽系から最も近い恒星系である)アルファケンタウリ星系が紹介され、恒星と惑星、衛星の構成が分かりやすく紹介されました。
本作に登場する惑星や衛星にはそれぞれ固有のデータが用意され、惑星そのもののタイプや重力、気温、大気の主成分、動物、植物、水に関する数値や指標が存在しています。また、珍しい点として、磁気圏/磁場のパラメータが存在しており、これがどう惑星の環境に影響するのか(惑星の大気組成や天候周りか)非常に気になるところ。
全くの余談ですが、宇宙テーマの作品となれば、やはりブラックホールを初めとする極限環境の登場に胸が高鳴るわけです。大ネタとしてブラックホールくらいは登場するんじゃないかなと思いますが、パラメータとして磁場があるなら、人智の及ばない異常に強力な磁場を持つ極レアな中性子星マグネターなんかどうかなとワクワクがとまりません。
また、今回の映像で幾つかの星系/恒星/惑星/衛星の名称が判明していますが、特にアルファケンタウリ星系については、惑星と衛星の構成を含め、幾つかの具体的なディテールが判明しているほか、太陽系を含む星系の一部名称が判明しています。
■ 確認済みの星系と幾つかのディテール
- ALPHA CENTAURI:アルファケンタウリ星系、ゲームでは便宜上リギル・ケンタウルスを主星とする恒星系にアレンジされている模様。ハビタブルゾーンの惑星Jemisonにコロニー連合の首都であるニューアトランティスが存在している。恒星は惑星が4つ、衛星が計8つ。確認済みの惑星と衛星は以下。
- 惑星Olivas:土星のような輪を持つ大型の惑星
- 惑星Jemison:コロニー連合の首都であるニューアトランティスが存在している。重力は0.91g、動植物が豊富で、大気の主成分は酸素。生命を育む水が存在する。
- 惑星Gagarin:動植物がある程度存在する温かな惑星。重力は0.89g、大気の主な成分は酸素。生命を育む水が存在する。
- Chawla:惑星Olivasの衛星、氷の星で重力は0.43g、大気の主な成分は二酸化炭素。動植物は何れも存在せず、重金属の液体が見られる
- SOL:本作には探索可能な星系として太陽系が存在している。今回の映像には地球と火星らしきロケーションも見られた。
- NARION:詳細不明だが、アルファケンタウリよりも太陽系に近い位置に存在している
- CHEYENNE
- JAFFA
- VOLII
- PORRIMA
今回の映像には、1000以上存在するとされる惑星と衛星の多彩な地表の環境が確認できるイメージが多数登場しています。
以下に主なシーンをまとめてありますので、構造物や建築物、植生、地勢を含む環境やバリエーション、ライティングの違い、昼夜サイクルによるものと思われる時間帯などを念頭に置いてロケーションの違いに目を向けてみてはいかがでしょうか。
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