本日、Deliver Us The MoonとDeliver Us Marsで知られるオランダのデベロッパ「KeokeN Interactive」がプレスリリースを発行し、予てから開発を進めている5つの未発表プロジェクトを突如としてアナウンス。資金繰りに苦戦する危機的な状況で、パブリッシャーや投資家を見つけるための“最後の手段”として、現行プロジェクトを包み隠さず詳らかにし、サンフランシスコで1週間を過ごすGDCに全てを賭けようとしていることが明らかになりました。
“KeokeN Interactive”がお披露目した5本の新作には、“Deliver Us”シリーズの新作がなんと3本(Marsの続編“Deliver Us Home”、Moonのサバイバルスピンオフ“Deliver Us The Moon: Huygens”、さらにMoonのVRタイトル“Deliver Us VR”)が含まれるほか、新規のオリジナルIPとなる哲学系スリラー“We Are Human”、パンゲア大陸が舞台となるストーリー重視の見下ろし型Co-opソウルライクシューター“Expeditions”が含まれており、KeokeNが公開した支援を求める映像には、これら新作5本のゲームプレイフッテージが収録されています。
上掲の映像にも登場したKeokeNの創設者Koen Deetman氏とPaul Deetman氏は、過去にこの5作品を40社を超えるパブリッシャーに200回以上売り込んだものの、成果が得られず、最早コミュニティとネットワークに頼るしかない状況に陥っていることを明かし、これが文字通り“最後の手段”であるものの、戦わずして倒れるつもりはないと断言。スタジオ全員で作り上げた全てを利用して立ち向かう以上の方法はないと語り、このラインアップと多様性がスタジオの強みである高い適応力を示すものだと強調しています。
“GDC 2024”(3月18日から3月22日)に参加するKeokeN Interactiveのスタッフは、映像と同じロイヤルブルーの衣装を着用しているそうなので、現地入りする関係者で興味のある方はコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。
なお、GamesIndustryのインタビューに応じたKoen Deetman氏は、この賭けが失敗した場合は、経営陣がスタッフの新たな仕事を見つける支援を行いつつスタジオの規模を0まで縮小し、改めて復活の好機を伺うしかないと吐露していますが、同時にこの困難な時期を耐えることさえできれば未来は明るいという、楽観的な見解も提示しています。
Koen氏は、これまでのビジネス/開発モデルが(新型コロナウイルスによるパンデミックを境に)破綻しつつあり、多くのスタジオが苦境に立たされている一方、ビデオゲーム業界そのものは収益記録を更新し続けていて、プレイヤーも増加していると説明。開発者が創造したもの、そしてタイトルの多様性によって近年のビデオゲーム業界がどれほど豊かなものになったかを鑑みれば、現在の状況が終わりではなく、クリエイターが最高に面白いゲーム体験を作り出すという、素晴らしく明るい未来に向かっていることは明らかだと語り、KeokeNはそんなクリエイターになることを目指していると力強く伝えています。
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