doope!

かつてBlizzardで“World of Warcraft”のチームリーダー兼リードプログラマを務め、その後“ArenaNet”と“Undead Labs”を設立したベテランJeff Strain氏の新スタジオとして、2021年10月に設立され、プロジェクトヴォネガットと呼ばれる未発表新作の開発を進めていた「Possibility Space」ですが、新たにスタジオのシニアゲームデザイナーBrendan McLeod氏がスタジオの閉鎖を報告し、全ての従業員が解雇されたことが明らかになりました。

Jeff Strain氏が従業員に宛てたメールによると、スタジオの閉鎖は機密保持契約を結んだ開発チームの内部から流出したメディア向けのリークにより、パブリッシングパートナーが追加の投資に難色を示したことが直接的な要因となったもので、Jeff Strain氏はプロジェクトのキャンセルをパブリッシャーと合意した上で、スタジオを閉鎖することにしたと説明。さらに、氏は“Possibility Space”の閉鎖を以て、家族との生活に集中するためにビデオゲーム産業から引退すると伝えています。

なお、“Possibility Space”はJeff Strain氏が2021年に設立した企業“Prytania Media”の子会社で、先月には同じく“Prytania Media”傘下の“Crop Circle Games”が閉鎖されたばかりだったことから、残る傘下スタジオ“Dawon Entertainment”と“Fang & Claw”の動向に注目が集まる状況となっています。

今のところ、“Possibility Space”が開発を進めていた未発表新作に関する詳細は不明ですが、スタジオの設立時にはCampo Santoで“Firewatch”のリード環境アーティストを務めたJane Ng氏やVICEのWaypointで活躍したAustin Walker氏、Watch Dogs LegionやSunset Overdriveのリードデザイナーを務めたLiz England氏、Undead LabsのRichard Forge氏、Double FineのBrandon Dillon氏、Magic LeapのBrian Jennings氏、BiowareのCharles Randall氏、EAのErica Tam氏など、多数の著名な開発者達の参加が報じられ話題となっていました。