2025年6月20日 22:56 by katakori

本日、インディースタジオ“Forge Ahead Games”が「Chains of Lukomorye」と呼ばれるPC向けの新作をアナウンスし、スラヴ神話にインスパイアされた架空の第一次世界大戦を描く三人称視点のアクションシューターを開発していることが明らかになりました。

また、発表に併せて、バーバ・ヤーガや魔法の猫といったスラヴ神話の怪物や（恐らくプーシキンの“ルスラーンとリュドミーラ”に強い影響を受けている）作品世界、セイレーンと旅する兵士の姿、短いゲームプレイが確認できる「Chains of Lukomorye」の素敵なシネマティックトレーラーが登場しています。

Chains of Lukomorye

Chains of Lukomorye は、世界が綻び始めた場所で展開する、物語主導型のアクションアドベンチャー・オデッセイです。

この不気味な三人称視点のシューティングゲームでは、愛、喪失、そして運命と自由意志の狭間を探求します。

ひとりで、あるいはオンライン協力プレイで、第一次世界大戦後のもう一つの現実へと降り立ってください。そこでは、連合軍の実験が現実そのものを打ち砕いたのです。

見捨てられた塹壕や魔法に満ちた遺跡を進み、失われた愛をスラヴの冥界から救い出しましょう。

Baba Yaga — 「前へ進んでいるつもりかもしれない。でも森はただ、後ろへと絡みつくだけ。」

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あなたは妻を亡くし心を砕かれた兵士としてプレイします。彼に付き従うのは、運命により結ばれた予言的存在 Sirin。

ふたりは、古のスラヴ神話が現代戦争の廃墟へと滲み出す世界を旅し、想像を絶する任務──Lukomorye の冥界から愛する人を取り戻すための旅──へと向かいます。

感情を揺さぶる物語 — 『オルフェウスとエウリュディケ』の神話を、戦争・記憶・神話という視点で再構築。死の彼方にあるものを問う、愛と喪失、そして義務の物語を解き明かしましょう。

緊迫の三人称シューティング — 兵士とセイレーンのふたりで、ソロまたは協力プレイが可能。第一次世界大戦時の武器、超自然的な能力、おとぎ話の遺物、そして連携攻撃を駆使し、圧倒的な困難に立ち向かいましょう。

強敵との戦い — Leshy, Nightingale the Robber, Viy といった強敵との対峙。自然、復讐、死の精霊たちは、攻撃と防御のバランスをとって協力しなければ打ち倒せません。

Sirin — 「あら、また来たのね。死に急ぐ兵士と、涙で描いた地図を持って。」

生きている民間伝承の世界 — Baba Yaga や Kot Bayun などの伝説的存在と遭遇する世界。その一つひとつの出会いが、あなたの信念と力を試すことになるでしょう。

失われた遺物の回収 — スラヴ神話に由来する遺物が世界中に散らばっています。それぞれが新たな能力、物語の洞察、あるいは一時的な加護をもたらします。

ふたつの世界の衝突 — 壊れた美しさを持つ世界で、戦争の塹壕が魔法の森や忘れ去られた村、そして Lukomorye のスラヴ領域と交わっていきます。

Volkodlak, the grey wolf — 「予言は灯りじゃない、首輪だ。それに引かれるまま行けば、望んだ場所に辿り着けはしない。」第7歩兵連隊（名前は殴り書き）個人日誌抜粋 — 1918年

1918年5月23日

戦争はもうすぐ終わると皆が言う。でもここでは違う。この泥に沈んだ谷では。

今では部隊ごと跡形もなく消えていく。連隊ごと「どこか」へ再配属されたと。

命令も名前もなく。ただ、かつて男たちがいた場所に沈黙だけが残る。

1918年6月23日 — クパーラの夜

昨夜、部隊の半分を失った。空気が変わった。肌の下で叫びが響くようだった。

クパーラの夜は本来、火と愛と喜びの夜のはずだ。でも、何かが変わってしまった。

1918年6月24日

Mira。この腐敗の中での私の光。

彼女の衛生部隊がやられたと聞いた。別れの言葉すら交わせなかった。

今は夢の中で彼女を見る。水の中に立ち、私の名を囁いている。

1918年7月2日

噂は銃弾よりも速く広がる。

東部戦線の奥深く、時間が正常に流れない場所があると。

将校たちは笑い飛ばすが、クパーラの夜以来、地面の震えが止まらない。

1918年7月20日

世界が割れる場所がある。古の名がまだ力を持つ場所。

忘れられた戦場。森。城。鶏の脚で歩く小屋。

もしこれらの物語が本当なら──

待っていてくれ、Mira。たとえ、俺の一部しか残っていなくても。