長年Blizzard作品の成功を支えたカリスマ的な開発者Chris Metzen氏がボードゲームの開発スタジオ「Warchief Gaming」を設立

2020年10月28日 18:15 by katakori
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「Warchief Gaming」

WarcraftとDiablo、StarCraftのユニバースを作り上げた中心人物の1人で、WarcraftのThrall役やOverwatchのBastion役など、数々のボイスアクトを務めたBlizzard Entertainment最古参の重鎮“Thundergod”として知られ、2016年9月にBlizzardを退社しビデオゲーム業界そのものから身を引いていたChris Metzen氏ですが、新たにChris Metzen氏とかつてBlizzard EntertainmentでQA部門のVPを務めたベテランMike Gilmartin氏が新スタジオ「Warchief Gaming」の設立を発表。小規模なチームを率い、テーブルトップゲームの開発に取り組んでいることが明らかになりました。

2016年には完全な引退を強調していたChris Metzen氏ですが、この数年は家族との時間を過ごしながら、気心の知れた友人とのテーブルトップゲームを楽しんでおり、これが退社後の燃え尽き感とクリエイティブの疲労を癒やし、改めて世界を創造することの意欲を再燃させたとのこと。

スタジオの設立と“Warchief Gaming”誕生の経緯を語るChris Metzen氏とMike Gilmartin氏

今のところ、“Warchief Gaming”のデビュー作に関する詳細は不明ですが、来月中に最初のプロジェクトに関する情報がアナウンスされる予定となっています。

新スタジオの設立に言及したChris Metzen氏は、巨大化する以前のBlizzardに存在した純粋さをWarchiefに感じていると語り、友人のためにゲームを作り、一緒にプレイするようなところから始めたいと説明。かつて率いた巨大な交響楽団とは対称的に、再びガレージバンドに戻ってきたようだと述べ、これまで大きなステージに立ってきたが、今はガレージで子供の頃に楽しんだパンクロックを演奏しているようだと語ったMetzen氏は、これまで神経質になっていたものの、今は正しい道を歩んでいることを実感し、最高の気分だと強調しています。

Blizzardの魅力的な作品世界やキャラクターを創造し、幾つかのノベライズやトランスフォーマーのコミックまで手掛けたChris Metzen氏がどんなボードゲームに取り組んでいるのか、来るWarchiefのデビュー作に大きな期待が掛かるところです。

情報元及びイメージ:PC Gamer, VentureBeat

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