CD PROJEKT REDが2022年に「ウィッチャー」と「サイバーパンク」の新たなAAA開発を始動、エンジンの一元化や今後のマーケティングに関するアプローチも

2021年3月31日 11:24 by katakori
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「Cyberpunk 2077」

現在、“サイバーパンク2077”の様々な改善や“ウィッチャー3 ワイルドハント”の次世代機版開発を進めているCD PROJEKT REDですが、本日スタジオが実施した投資者向けの説明会にて、スタジオやフランチャイズの今後に関する様々な取り組みが報じられ、なんと2022年に「ウィッチャー」と「サイバーパンク」関連のAAA開発を平行して始動することが明らかになりました。

また、CD PROJEKT REDが「RED 2.0」と銘打った抜本的な成長戦略を発表しており、“サイバーパンク2077”のローンチ時における混乱を踏まえた今後のビジネス/マーケティング戦略に関する新たなアプローチをはじめ、スタジオの労働環境改善、“ウィッチャー”と“サイバーパンク”の並行開発を視野に入れたREDengineの一元化など、幾つかの興味深いディテールが報じられています。

■ 「ウィッチャー」と「サイバーパンク」の新たなAAA開発について

  • 2022年に2つのコアフランチャイズ「ウィッチャー」と「サイバーパンク」にフォーカスしたAAA開発を始動。2つの計画は平行して進められる。
  • 今のところ、新作に関する詳細は不明。ただし、来る新作はCD PROJEKT REDが得意とするシングルプレイヤーのストーリーに加え、オンライン体験を備えたジャンル融合型のRPGゲームとなる。
  • CD PROJEKT REDの新たな取り組みは、今後もストーリー重視のシングルプレイヤー作品を基盤しているが、新しい変化はオンライン向けの長期的なアプローチで、来る新作に向けてゲーム開発にシームレスに組み込むことができるオンライン技術の構築を進めている。(※ これは予てから報じられていたスタンドアロンの“サイバーパンク2077”マルチプレイヤー新作の計画を再考するものと考えられる。)
  • 「ウィッチャー」と「サイバーパンク」の並行開発に当たって、内製エンジンであるREDengineの一元化が図られる。これにより、2つのゲーム間でリソース(NPCの行動ルーチンやキャラクター制御等)の共有・引き継ぎが可能となる。
  • この一元化に伴い、複数ゲームの同時開発を想定した(両方の開発に携わる専門的な)クロスファンクショナルチームの設立を計画しており、開発の効率化とより俊敏なアプローチを可能にする。

■ 今後のマーケティングについて

  • CD PROJEKT REDのビジネス開発担当SVP Michał Nowakowski氏は、「サイバーパンク2077」のマーケティングとPRキャンペーンから多くを学んだと延べ、将来的に変更を要する課題が明らかになり、これを実現するための取り組みを進めると明言。今後はキャンペーン期間を大幅に短縮し、トレーラーやデモンストレーション、メカニクスに関する詳細な解説は、ゲームの発売が近い時期に開始するとしている。
  • ただし、氏は早期のティザー発表を行う可能性も示唆しており、十分な意義があれば、プロジェクトを早い段階で予告した上で、実際のキャンペーンは発売近くになってから行うと説明している。
  • また、新作のリリース前には、発売される全対応プラットフォームのゲームプレイ映像が提示される。

■ 新たな成長戦略「RED 2.0」について

  • CD PROJEKT REDは、“サイバーパンク2077”のトラブルから学んだ上で、今後も革命的な新規IPの創出を継続しつつ、世界トップ3のゲーム開発会社として認知されることを目指す。
  • この取り組みには、持続可能で思いやりのある職場環境の整備が含まれる。労働環境については、「快適」で「オープン」、かつ「エンパワーメント」な職場を目指していくとのこと。
  • 労働環境の改善については、開発者の健康に関するトレーニングや役員会との連絡を可能にする従業員グループの形成が含まれる。
  • また、成長戦略には人材強化を目的とする積極的なM&A(合併・買収)が含まれる。(※ この一環として昨日“Digital Scapes”の買収に伴う“CD PROJEKT RED Vancouver”の設立がアナウンスされた)
今後の「ウィッチャー」と「サイバーパンク」開発に関する新体制と開発環境の概要
こちらは今後の「ウィッチャー」と「サイバーパンク」に関する新たな開発フレームワーク

情報元及びイメージ:PCGamesN, Eurogamer, GameSpot, PC Gamer

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