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Take-TwoによるZyngaの買収やMicrosoftのActivision Blizzard買収、SonyのBungie買収など、近年かつてない規模の統合が加速しているビデオゲーム産業ですが、新たに「Electronic Arts」が売却や合併を視野に入れた巨大企業との交渉を進めているとの噂が浮上し大きな話題となっています。

これは、NBC UniversalやSkyを傘下に置くアメリカのメディアコングロマリット“Comcast”の会長兼CEO Brian Roberts氏のM&Aに関する動向や近年のアプローチに焦点を当てたPuckが報告したもの。Puckによると、当初ComcastはNBC UniversalとEAを合併させ、Comcastから独立させた上で、合併後の巨大な新会社の経営をEAのCEO Andrew Wilson氏に一任しようと考えていたとのこと。

この取引は既に合意目前だったものの、先月の段階で最終的な価格を巡り決裂。ただ、Brian Roberts氏自身はまだこの契約に興味があるようだと報じられています。

また、EAについては、前述した競合他社の巨大な買収契約がきっかけで、売却・合併に向けた動きを加速させており、Comcastだけでなく、ディズニーやApple、Amazonとの交渉を平行して進めているほか、Andrew Wilson氏が経営責任者として新会社に残る合併/売却/統合を念頭に置いているとのこと。

なお、Kotakuの確認に応じたEAの広報は、M&Aの噂や憶測に関するコメントは控えると前置きした上で、同社のゲームポートフォリオと5億人を超えるプレイヤーにはこの先も明るい未来が待っていると強調しています。

昨今スター・ウォーズやFIFAのライセンスを巡って、これまでにはなかった変化を見せているEAですが、巨大な統廃合の潮流がEAにどんな影響をもたらすか、今後の動向に改めて注目が集まるところです。

Electronic Arts was set to merge with NBC Universal, four sources with knowledge of the proposal told @PuckNews but the deal fell apart last month. https://t.co/zeqHZwTlaN

— Geoff Keighley (@geoffkeighley) May 20, 2022